サマセットヒルズ カントリークラブ
Somerset Hills Country Club

コースデータ
所在地 アメリカ、ニュージャージー州
コース長 6756ヤード パー71
コースレート 72.4
プレー日 2016年9月21日
設計者 A.W. ティリンハースト
再設計者 トム・ドーク
オープン 1917年
キャディ あり
ゴルフカート あり(FW走行可)
評価
総合評価
5.35
コースレイアウト
5
難易度
4
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
6
造形美、景観
6
満足度
6

なだらかな丘陵地に展開するパークランドコース。OUTはリンクス風で解放感にあふれ、INは大木に囲まれた林間コースでクリークが4ホールで絡んでくる。距離はそれほどないが、ほとんど全てのホール魅力的で、特にパー3の4つとも素晴らしい。クラブハウスの佇まい、コース全体に歴史を感じさせるゴルフ場。



後方から見る2番グリーン、レダン

奥から見る12番グリーン

 
2番 パー3 205ヤード

強い砲台グリーンで、左のガードバンカーが深い。グリーンの右手前にもバンカーが配されている。グリーンは右手前から左奥に急傾斜。ノースベリック15番“レダン”がモデルになったホール。

 

2番 パー3 205ヤード(奥から)

2番 パー3 205ヤード(2)

2番 パー3 205ヤード(1)
 
4番 パー4 457ヤード

4番 パー4 457ヤード(2)

4番 パー4 457ヤード(1)
緩やかに打ち下ろしていくストレートホール。グリーン周りはフェスキューの小さなマウンドで囲まれている。グリーンは受けていて、右はバンカーでガードされている。

 

 
7番 パー4 484ヤード

ストレートの長いミドル。ティショットはセミブラインド。セカンドは打ち下ろしになり、グリーンの左のガードバンカーに注意。グリーンは左傾斜しながらいくつかのコブがあり、このグリーンもパットが難しい。

 

7番 パー4 484ヤード(3)

7番 パー4 484ヤード(2)

7番 パー4 484ヤード(1)
 
8番 パー3 230ヤード

9番 パー3 230ヤード(2)

9番 パー3 230ヤード(1)
やや打ち上げ。グリーンの両サイドはバンカーでしっかりガードされている。距離があり打ち上げなのでパーセーブが難しいホール。

 

 
9番 パー5 529ヤード

緩やかに打ち上げていく左ドッグレッグ。ティショットはブラインド。セカンドの落下地点のフェアウェイは強い左傾斜。グリーンも左傾斜で手前と左にバンカーが配されている。

 

9番 パー5 529ヤード(3)

9番 パー5 529ヤード(2)

9番 パー5 529ヤード(1)
 
10番 パー5 496ヤード

右ドッグレッグ。ティショット打ち下ろしになり、フェアウェイは右傾斜していて、右コーナーのバンカー越えは260ヤードのキャリーが必要。セカンド以降は打ち上げ。グリーンは砲台で左右のガードバンカーは深い。

 

10番 パー5 496ヤード(3)

10番 パー5 496ヤード(2)

10番 パー5 496ヤード(1)
 
11番 パー4 412ヤード

急な右ドッグレッグ。ティショットはブラインドショットの打ち下ろしになり、深いフェスキュー草のラフ越え。左の湿地帯と右に走るクリークに注意。ドライバーを持つかFWウッドでティショットをするかの決断に迫られる。セカンドはやや打ち下ろし。グリーンは左右の2段グリーン。

 

11番 パー4 412ヤード(3)

11番 パー4 412ヤード(2)

11番 パー4 412ヤード(1)
 
12番 パー3 151ヤード

12番 パー3 151ヤード(2)

12番 パー3 151ヤード(1)
グリーン左半分が池に囲まれている美しいホール。オーガスタ・ナショナルの16番に似ている。ターゲットのグリーンは小さく、右と奥にバンカーが配されている。グリーンは左に急傾斜しながら受けているので、ピンの右奥にボールを打つと傾斜でピンの方に寄っていく。 ゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。
 
14番 パー4 409ヤード

ストレーとホール。ティショットは左の林に注意。セカンドは打ち下ろし。グリーンの左右はバンカーでガードされている。ピアリッツグリーン。(真ん中に大きな谷のような窪みがあって、前後に分断されているグリーンのこと)

 

14番ピアリッツグリーン

14番 パー4 409ヤード(2)

14番 パー4 409ヤード(1)
 
15番 パー4 407ヤード

15番 パー4 407ヤード(2)

15番 パー4 407ヤード(1)
急な右ドッグレッグ。ティショットはブラインドで緩やかな打ち下ろしになり、右コーナーのバンカー越えには190ヤードのキャリーが必要。セカンドもやや打ち下ろしでグリーンの左奥から手前を横切るクリーク越え。ピンが左に切られた場合、クリーンがグリーンの左端に面しているため難易度が増す。グリーンは縦長で強く受けている。このクリークがカスケード(数段の滝)となる造形は見事。グリーン背後の大木も美しい。 このホールもゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホール 。
 
16番 パー3 170ヤード

16番 パー3 170ヤード(2)

16番 パー3 170ヤード(1)
名物ホール。グリーン右手に流れるクリークの上には大木が覆いかぶさる。グリーンは砲台で右も手前もダウンスロープ。グリーン右手前に小さなバンカーもある。急な受けグリーン。

 

 
余談
ニューヨークから車で1時間強。プライベートクラブでメンバー同伴が必要。前夜の宿泊はコースまで車で5分のバーナーズ・イン(Bernerds Inn)でした。夕食もホテル内のレストランで食べた。ゴルフコースに一番近いホテルでホテルもレストランも雰囲気が良かった。

キャディ

レストラン

クラブハウス

クラブの設立は1899年だが、コースが出来たのは1917年。設計者のヒュー・ウィルソンは生涯メリオンGCの1コースしか造らなかった。半年間イギリス、スコットランドの多くの名門コースを視察旅行してからメリオンを手がけた。本職は保険会社役員であった。



バーナーズ・イン

バーナーズ・イン

バーナーズ・イン


バーナーズ・イン・レストラン

バーナーズ・イン・レストラン

バーナーズ・イン・レストラン

2015年度USゴルフマガジン誌の世界ベスト100ゴルフコースにて第71位に選ばれている。ゴルフマガジン2015年度全米100で第38位。トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2016年度ニュージャージー州で第2位のベストコース。ニュージャージー州には300以上のゴルフコースがある。

A. W. ティリングハースト設計でトップ100ゴルフコースでの2019年度全米ベスト100コースにランクインしているのは、バルティモアCC、ベスページ(ブラックコース)、クエーカー・リッジGC、リッジウッドGC、サンフランシスコ GC、ウィングド・フットGC(イーストコース)、ウィングド・フットGC(ウェストコース)、サマセットヒルズCCスリーピーホーローCC(アッパーコース)、ワイカガイルCCと10コースある。

A. W. ティリンハーストはニュージャージー州で34コースも設計と改造に関わっていて、バルツロールGC・ローワーコース(ニュージャージー州第3位)、アッパーコース(同州第5位)、リッジウッドCC(同州第6位)、エセックスカウンティCC(同州第13位)などのコースが有名。



セント・バーナーズ・エスピコパル

セント・バーナーズ・エスピコパル

ゴルフ場から車で3分の所にセント・バーナーズ・エスピコパル(St. Bernard’s Episcopal)教会があり、中にはジャガールとマチスのバラ窓という有名なステンドグラスの絵が数枚飾られている。ジャガールが現す“愛”の色は青なので青色が良く使われていてとても美しい。