スリーピー・ホロー カントリークラブ、アッパーコース
Sleepy Hollow Country Club (Upper Course)

コースデータ
所在地 アメリカ、ニューヨーク州
コース長 6762ヤード パー70
コースレート 71.7
プレー日 2016年9月21日
設計者 チャールズ・B・マクドナルド、A.W.ティリングハースト
再設計者 ギル・ハンス
オープン 2012年
キャディ あり
ゴルフカート あり(FW走行可)
評価
総合評価
5.20
コースレイアウト
5
難易度
4
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
6
造形美、景観
6
満足度
5

ハドソン川沿いの高台に位置するコース。最初にチャールズ・B・マクドナルドが18ホールを造り、 1927年にA.W.ティリングハーストが8番から12番の5ホール、トム・ウィントンが2コース追加した。2007年以来現在に至るまでギル・ハンスがオリジナルのマクドナルド設計に復元するために大改造を行っている最中である。エデンの3番、リバース・レダンの7番、パンチボールグリーンの15番、ショートの16番はクラシック理論が詰め込まれた魅力的なホールだ。



クラブハウスからの景観

2番フェアウェイから望むハドソン川

1番、9番、10番、11番と18番ホールの5オールはティリングハースト設計だが、他のマクドナルド設計のホールとは趣が全く違うために、ギル・ハンスがこの5ホールもマクドナルド風に手直ししている。12番はギル・ハンス設計の新しいホール。合計27ホールあり、土地の上側にあるコースを代表する18ホールと下側にある9ホールに分かれている。今回は9番から11番までが改造中でプレーできなかったために、その3ホールの代わりに下側の9ホール中、マクドナルド設計6番、7番、8番が上りの3ホールになった。

3番グリーンにつながる古い橋

5番ホールとハドソン川

15番“パンチボールグリーン”

 
3番 パー5 167ヤード

3番 パー5 167ヤード
“エデン”ホールで少し打ち上げの谷越えのショート。グリーンの左サイド以外の三方は急な下りスロープ。グリーン右サイドに2つあるバンカーはとてもい。グリーンの手前に小さなバンカーが一つ、左にも1つのバンカーが配されている。受けグリーン。グリーンには古い橋を使ってティから歩いて行く。

 

 
4番 パー4 422ヤード

4番 パー4 422ヤード(2)

4番 パー4 422ヤード(1)
ストレートホール。ティショットは緩やかな打ち上げ、セカンドはやや打ち下ろし。ティから250ヤード先に右フェアウェイバンカーが1つ配されている。グリーンは左右を深いバンカーでガードされている。受けグリーン。

 

 
5番 パー4 441ヤード

ティショットがセミブラインドで強い打ち下ろしになるストレートホール。セカンドは打ち上げ。グリーンは強く受けていて、グリーンの奥は強い下り傾斜なので、グリーンオーバーは禁物。 フェアウェイからハドソン川が見えるホール。

 

5番 パー4 441ヤード(3)

5番 パー4 441ヤード(2)

5番 パー4 441ヤード(1)
 
6番 パー5 475ヤード

強い右ドッグレッグの打ち上げホール。2オン可能だが、グリーン手前に配された2つのバンカーがセカンドでグリーンを狙う時に効いてくる。砲台の強い受グリーンで左にもガードバンカーが1つある。

 

6番 パー5 475ヤード(3)

6番 パー5 475ヤード(2)

6番 パー5 475ヤード(1)
 
7番 パー3 217ヤード

7番 パー3 217ヤード(2)

7番 パー3 217ヤード(1)
“逆レダン”ホール。グリーンは斜めの形状で、左手前が高く右手前に下っている。グリーン手前と奥はバンカーでガードされている。

 

 

 
12番 パー5 541ヤード

左ドッグレッグ。もともとはミドルホールだったが、最近100ヤードほど長くしてロングホールになった。グリーン80ヤード前後手前をクリークがフェアウェイを斜めに横切り、セカンドでクリークを越えていくか、手前に刻むかの決断に迫られる。グリーンは縦長の2段グリーンで右に1つのバンカーが配されている。

 

12番 パー5 541ヤード(3)

12番 パー5 541ヤード(2)

12番 パー5 541ヤード(1)
 
13番 パー4 394ヤード

13番 パー4 394ヤード(2)

13番 パー4 394ヤード(1)
ほぼストレートホール。ティショットはセミブラインドの打ち下ろしで、フェアウェイは少し右傾斜。ティから300ヤード先にはフェアウェイ左半分にクロスバンカーが横たわっているので、ロングヒッターは打ち下ろしの傾斜でバンカーまで届くので注意が必要。セカンドは打ち上げ。グリーンの右手前にある1つの大きなガードバンカーは深い。グリーン左にも1つの小さなバンカーが配されている。グリーンの花道は強い下り勾配で、グリーンに届かなければ、30ヤードほど下まで転がり落ちる。
 
15番 パー4 502ヤード

とても長いストレートのミドル。ティショットではファウェイは右傾斜。セカンドはセミブラインド。グリーン20ヤード手前から花道は急な下り勾配で、グリーンは大きな“パンチボールグリーン”。

 

15番 パー4 502ヤード(3)

15番 パー4 502ヤード(2)

15番 パー4 502ヤード(1)
 
16番 パー3 155ヤード

ハドソン川を背景にした“ショート”ホール。グリーンは長方形でバンカーに囲まれている。グリーンは左傾斜でかつ中央から奥に下っているので、ピン位置が奥に切られた時にグリーンオーバーに注意。アメリカのゴルフマガジン誌にて2000年度世界ベスト500ホール(最新版)に選ばれている。2000年度のグリーンは9つの小さいバンカーに囲まれていたが、現状は復元により1つの長いバンカーでグリーンの全てを囲んでいる。

 

16番 パー3 155ヤード(3)

16番 パー3 155ヤード(2)

16番 パー3 155ヤード(1)
 
下側:7番 パー3 200ヤード

下側:7番 パー3 200ヤード(2)

下側:7番 パー3 200ヤード(1)
“ピアリッツグリーン”ホール。グリーン手前はスウェルでグリーン両サイドにバンカーが配されている。

 

 
18番 パー4 426ヤード

18番 パー4 426ヤード(2)

18番 パー4 426ヤード(1)
ほぼストレートの打ち上げホール。フェアウェイは強い右傾斜。セカンドは強い打ち上げ。グリーン右手前に大きなガードバンカーはとても深い。受けグリーン。

 

 
余談
ニューヨークのマンハッタンから北に1時間。 プライベートクラブでメンバー同伴が必要。

キャディ

レストラン


テラスレストラン

ランチ

トットップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)での2019年度ニューヨーク州ベスト70コースで第17位。ニューヨーク州には1000近くのゴルフコースがある。トップ100ゴルフコースの2020年度全米ベスト100コースでは第92位。 また2020年度ゴルフマガジンの世界ベスト100ゴルフコースにて第76位に選ばれている。

チャールズ・B・マクドナルド`はナショナルゴルフリンクス・オブ・アメリカが代表作で、セス・レイナーとの共同設計でザ・クリーククラブ、パイピングロック・クラブ、ザ・コース・アット・イエール、オールド・ホワイトTPCコース、バミューダ諸島のミッドオーシャン・クラブがある。

A. W. ティリングハースト設計でトップ100ゴルフコースの2019年度全米ベスト100コースにランクインしているのは、バルティモアCC、ベスページ(ブラックコース)、クエーカー・リッジGC、リッジウッドGC、サンフランシスコ GC、ウィングド・フットGC(イーストコース)、ウィングド・フットGC(ウェストコース)、サマセットヒルズCC、スリーピーホーローCC(アッパーコース)、ワイカガイルCCと10コースある。ニューヨーク州では61コースの設計と改造に関わった。