パルミラ ゴルフクラブ、アロヨ・マウンテンコース
Palmilla Golf Club (Arroyo & Mountain Course)

コースデータ
所在地 メキシコ、ロスカボス
コース長 6939ヤード パー72
コースレート 73.7
プレー日 2019年5月21日
設計者 ジャック・ニクラス
オープン 1991年
キャディ なし
ゴルフカート あり(FW走行可)
評価
総合評価
4.40
コースレイアウト
4
難易度
4
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
5
造形美、景観
4
満足度
5

コルテス海を見下す27ホールのコース。風景の特徴にちなんで名付けられた3つの9ホールがあり、今回プレーしたアロヨ・マウンテンコースが当初からある18ホールで、1999年に9ホールのオーシャンコースが追加された。アロヨ・マウンテンコースは、3つのコースの中で最も劇的な標高の変化があり、いくつかの見事な景色を提供してくれる。マウンテンコースが3コースの中で最も距離がありチャレンジング。



5番ティからの景観


14番グリーン

15番グリーンからの景観

アロヨ・マウンテンのOUTもINも海から離れていき、海の方に戻ってくるレイアウトで、どちらも東西に細長く伸びている。アロヨの1、2、3番とマウンテンの7、8、9番ホールはクロスしながら相互に隣接する。フロントナインの「アロヨ」(峡谷という意味)は、6番、7番、8番が素晴らしい3ホールの連続である。バックナインのマウンテンコースは4個の人工池が有効に使われている。コースのメンテナンスは悪くない。いくつかのホールで谷越えなど飛距離を要する強制キャリーのホールがある。

スコアカード

 
2番 パー4 304ヤード

2番 パー4 304ヤード(2)

2番 パー4 304ヤード(1)
左ドッグレッグのワンオンチャンレンジのとても短いミドル。FWの真ん中に2つのクロスバンカーが縦に並んであり、ティショットが235ヤード飛ぶと、落し所が限定される。グリーンは斜めに細長く右に傾斜していて、左奥に深くて大きなバンカーがガードされていて、ピンが奥に切られると難度が少し増す。レ
 
4番 パー4 360ヤード

4番 パー4 360ヤード(2)

4番 パー4 360ヤード(1)
右ドッグレッグの短いミドル。FWとグリーンの右サイドは右手に広がる池に面し、ティショットでのFWはタイト。セカンドも難しく、右の池を避けてグリーンの左に逃げれば、左サイドに配されたバンカーが待ち受ける。グリーンは縦長の段差の強い2段形状。
 
5番 パー3 173ヤード

5番 パー3 173ヤード
砂漠と小さいアロヨ(峡谷)越えのショート。グリーンの左手前から左サイドに配された大きなバンカーが効いてくる。
 
6番 パー4 460ヤード

6番 パー4 460ヤード(2)

6番 パー4 460ヤード(1)
ほぼ直角に曲がる強い左ドッグレッグの長くてタフなミドル。ティショットはほぼストレートで、左右は砂漠になる。セカンドがとても難しく、縦に細長いグリーンで左は砂漠、右はグリーンの奥行きと同じ長さのバンカーでガードされ、距離だけでなく左右の誤差が少ない正確なショットが要求される。
 
7番 パー5 566ヤード

正面に海が広がる、ほぼストレートのチャレンジングなロング。左サイドはコース名の大きなアロヨ(峡谷)になる。ティショットは打ち下ろしで、左のアロヨと右の砂漠が効いてくる。セカンドは左に縦にとても長いバンカーと右には砂漠があり、左傾斜のFWは狭い。縦長のグリーンを狙う時には、セカンド地点から連なる長いバンカーがグリーンの左サイドと奥まで伸びていて、サードショットも正確なショットが必要になる。

 

7番 パー5 566ヤード(3)

7番 パー5 566ヤード(2)

7番 パー5 566ヤード(1)
 
8番 パー3 243ヤード

やや打ち上げで絶壁を形成しているアロヨ越えの大変長いショート。グリーンは縦に長く受けていて、グリーンの左サイドと奥は2つのバンカーでガードされている。

 

後方から見るグリーン

8番 パー3 243ヤード(2)

8番 パー3 243ヤード(1)
 
10番 パー4 396ヤード

10番 パー4 396ヤード(2)

10番 パー4 396ヤード(1)
強い左ドッグレッグ。ティショットとセカンドも砂漠越え。グリーンの右サイドに2個のバンカーが配され、グリーンは手前から奥に少し下っている。
 
13番 パー5 534ヤード

強い右ドッグレッグの2オン可能なロング。ティショットではFW真ん中にある2個のバンカーで左右のダブルFWになる。アベレージヒッターは左サイドの広いFWが良い。260ヤード(一つ前のゴールドティからは230ヤード)の池越えのキャリーボールを飛ばせるロングヒッターは、右FWに打つオプションがあり、成功すればほぼ直線なラインになるので、セカンドはグリーンまで180ヤード前後でとても短くなる。左側のルートではFWの右サイドの池が効いてくるので左サイド狙いが良い。右FWからの2オン狙いのセカンドでは、グリーンは斜めに細長く前面は池に面しているので、大きめに打つのが良いが、グリーン奥に配されたバンカーが待ち受ける。グリーンは砲台で左のFWから打つサードショットでは縦に細長いグリーンの左右のバンカーと右サイドの池が効いてくる。

 

13番 パー5 534ヤード(3)

13番 パー5 534ヤード(2)

13番 パー5 534ヤード(1)
 
14番 パー4 401ヤード

14番 パー4 401ヤード(2)

14番 パー4 401ヤード(1)
表示より以上に難しい名物ホール。豪快なレイアウトの強い右ドッグレッグ。ティショットはアロヨ越え。セカンドも砂地のアロヨ越えで打ち下ろし。グリーンは斜めに長く左サイドに2個のバンカーと左奥はブッシュが配されている。
 
15番 パー3 207ヤード 

15番 パー3 207ヤード
グリーン左サイドは池に面するショート。グリーン右奥にバンカーがあるので、ピン位置にかかわらず縦長のグリーンの前面の右サイド狙いが安全。ティショットが短くてもグリーン右手前の花道からの寄せは難しくない。
 
16番 パー5 550ヤード

右に曲がってからやや左に曲がるダブルドッグレッグ。FWは2打目、3打目地点がアイランド状で3打を打ち繋ぐ必要がある。緩やかな打ち下ろしなのでロングヒッターは2オン可能。FWは縦幅が狭い砂地の砂漠越えで3度の砂漠越えになる。斜めに長いグリーンは2個のバンカーでガードされ、右サイドも砂漠になる。

 

16番 パー5 550ヤード(3)

16番 パー5 550ヤード(2)

16番 パー5 550ヤード(1)
 
17番 パー3 219ヤード

17番 パー3 219ヤード(2)

17番 パー3 219ヤード(1)
距離のあるショートで手前の砂地の砂漠と奥に広がる海が絶妙なコントラストになる。グリーンは縦に長く受けていて、左右のバンカーが効いてくる。
 
余談

ロスカボス空港から南に20分、カボ・サンルーカスから北東に25分。ビジターのプレーは可能。ワン&オンリーリゾートホテルが併設。

トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)での2020年度メキシコでのベスト50コースで第18位。メキシコには200ほどのゴルフコースがある。

ジャック・ニクラス設計の他のメキシコのロスカボス周辺でのコースはキビラGCプエルト・ロスカボスGC・ニクラスコースがあり、他の有名なメキシコのコースでは、フォーシーズンズ・プンタピタ・リゾートのBahaiコースとPacificoコース、エルドラードGC、ビスタ・バヤルタGC、ビセリアス・ゴルフ・プエルト・ぺニャスコのニクラスコースなどがある。



Sheraton Grand Los Cabos


Sheraton Grand Los Cabos

バルコニーからの景色


ホテル内のレストラン


ホテル内のレストラン

ホテル内のレストラン

プレー前夜はSheraton Grand Los Cabos Hacienda del Mar(2021年3月時点で閉鎖中)に泊まり、夕食はホテル内のレストランで食べた。ホテルからパルミラGCまで北東に20分。