セントアンドリュース・リンクス、ジュビリーコース
St Andrews Links (Jubilee Course)

コースデータ
所在地 スコットランド、セントアンドリュース
コース長 6742ヤード パー72
コースレート 72.6
プレー日 2014年7月20日
設計者 ディヴィッド・ハニーマン
再設計者 ドナルド・スティール(1989年)
オープン 2009年
キャディ あり(要事前予約)
ゴルフカート なし
評価
総合評価
4.15
コースレイアウト
4
難易度
4
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
4
造形美、景観
4
満足度
4

フラットなリンクスコース。ニューコースと海岸線の間の細長い土地に位置する。セントアンドリュース湾に最も近く景観は素晴らしいが、それだけに独特の海風を受けるので難易度は高い。



8番ホール横のビーチと北海

9番ホールの景観


18番から望む町並み

一度入れば脱出が難しい深いラフ

コースから望むオールドコースホテル

 
3番 パー5 546ヤード

ほぼストレートのロングで右サイドはOBラインが続く。ロングヒッターはフェアウェイがとても固くて良く転がるので2オン可能。ティショットでは左のフェアウェイバンカーには210ヤード、右2つとその右1つの合計3つのバンカーは300ヤードほどのティショットで捕まる。セカンドはグリーン65ヤード手前のフェアウェイ右サイドのポットバンカーに要注意。グリーンは少し砲台で、右手前のガードバンカーが効いてくる。

 

3番 パー5 546ヤード(3)

3番 パー5 546ヤード(2)

3番 パー5 546ヤード(1)
 
5番 パー3 162ヤード

5番 パー3 162ヤード
距離はないが美しいショート。グリーンは横にとても長く、右に傾斜している2段グリーン。ピン位置が右の場合はグリーン手前に配された2つのバンカーが効いてくる。ピンが左の高い段に切られた場合は、右手前のバンカーだけでなくグリーンのすぐ左と奥には脱出不可能なハリエニシダの灌木が待ち構えているので難易度が高くなる。
 
6番 パー5 498ヤード

左ドッグレッグ。2オン可能なロングだが落とし所が狭いので手強い。ティショットは250ヤード先の左フェアウェイバンカーに入れると、出すだけなので避けるように。また右はサイドを狙いスライスして曲がるとハリエニシダの灌木が効いてくる。セカンドを刻む場合もフェアウェイ幅が狭いので正確なショットが必要。少し砲台グリーンは長くて、5つのバンカーでガードされている。アプローチは奥行きがないグリーンなので正確な距離を打つ技術が要求される。グリーン左サイドに外すと深いラフまで転がり落ちる。セカンドでグリーン近くのフェウェイまでボールを運べたら、そこからパットでアプローチをする方が、ピッチショットより確実な攻め方の可能性が高い。

 

6番 パー5 498ヤード(3)

6番 パー5 498ヤード(2)

6番 パー5 498ヤード(1)
 
7番 パー4 373ヤード

7番 パー4 373ヤード(2)

7番 パー4 373ヤード(1)
あまり距離がない左ドッグレッグのミドル。ティショットが飛べば飛ぶほどフェアウェイ幅が狭くなり落とし所が限定される。ロングヒッターは280ヤード先のポットバンカーにも要注意。ティから230から250ヤード先のフェアウェイ右半分にティショットを運ぶのが安全で、しかもセカンドでグリーンを狙いやすい。グリーンは横に細長い。グリーンの左サイドはすぐにハリエニシダの灌木があるので、ピンが左に切られていても、グリーンセンター狙いが良い。グリーンは急な右傾斜。
 
12番 パー5 538ヤード

緩やかに右に曲がってから急に左に曲がるダブルドッグレッグのロング。ティショットはファウェイ左にある2つのポットバンカーを避けて、フェアウェイ右サイド狙いが良い。セカンドの落下地点はグリーンに近づくほど狭くなり、右サイドから打つ方がより落し所を広く使える。2オン狙いでグリーン近くまでセカンドで届かなければ、グリーンの100ヤード手前に安全に刻む方が良い。グリーンは砲台で縦に長い2段グリーン。グリーンの左は2つのポットバンカーでガードされている。

 

12番 パー5 538ヤード(3)

12番 パー5 538ヤード(2)

12番 パー5 538ヤード(1)
 
15番 パー4 356ヤード

やや右ドッグレッグの短いミドル。フェアウェイが狭いので、短いホールだがとてもタフ。グリーンは強い砲台。グリーンの右サイドから奥にかけて深いラフのマウンドに囲まれている。

 

15番 パー4 356ヤード(3)

15番 パー4 356ヤード(2)

15番 パー4 356ヤード(1)
 
16番 パー4 428ヤード

左ドッグレッグのミドル。ティショットはセミ(部分的)ブラインドになるが、見えているフェアウェイの左端を狙いドローで攻めるのがベストで、成功すればフェアウェイの右半分からセカンドを打つことができて、グリーンを狙いやすい。フェードやストレートでの距離の出るティショットでは落し所が狭くなり、もしフェアウェイを突き抜けると、隣のニューコースとをセパレートしているハリエニシダの灌木まで飛んでいくリスクがある。フェアウェイには無数の小さな自然の起伏がある。グリーンは少し砲台で、その左サイドはラフのマウンド、右サイドはポットバンカーでガードされている。グリーンは強く受けているので上からのパット速い。

 

16番 パー4 428ヤード(3)

16番 パー4 428ヤード(2)

16番 パー4 428ヤード(1)
 
17番 パー3 211ヤード

17番 パー3 211ヤード(2)

17番 パー3 211ヤード(1)
距離のあるショート。山の背のフェアウェイを越えて砲台グリーングリーンに打っていく。セントアンドリュースの街並みが借景になる。グリーンは受けていて横幅があり、その左右には2個ずつポットバンカーが配されている。
 
余談

エディンバラ空港から車で1時間10分、エディンバラ市内から車で1時間20分。パブリックコース。



レストラン

スープ

子羊肉

セントアンドリュース・リンクスにはオールドコース(パー72、6721ヤード)、ニューコース(パー71、6625ヤード)、ジェビリーコース(パー72、6742ヤード)、キャッスルコース(パー71、6759ヤード)、エデンコース(パー70、6250ヤード)、ストラスタイラムコース(パー69、5620ヤード)、バルゴーブコース(パー30、1520ヤード)の7コースがある。

トップ100ゴルフコース・オブ・ザワールド(top100golfcourses.co.uk)の2014年度スコットランドのベスト第22位に選ばれていて、全英全体では第71位に選ばれている。2008年度の統計ではイギリス諸島全体では2752コースあり、その内スコットランドにはおよそ580コースある。


ヒマラヤパッティング

オールド、ニュー、ジュビリーの3コースの間に合計27ホールのヒマラヤパッティンググリーンがある。グリーン上の起伏が激しいのでヒマラヤと呼ばれている。プレーした友人は想像力を研ぎ澄ませるパター練習場で大いに楽しんだと語っていた。

ディヴィッド・マクレイ・キッド設計の他のスコットランドのコースはマックリアンッシュ・デューンズGCがある。他には世界的に有名なアメリカ、オレゴン州のバンドン・デューンズの設計を手掛けている。

プレー当日午後1時にエディンバラ空港に着き1時間の移動後、午後3時52分のスタートだった。その日の宿泊ホテルはオールドコース17番ホールのすぐ前にあるオールドコースホテルに宿泊した。部屋からオールドコースを見渡せ、広く落ち着いた雰囲気があり、調度品もクラシック。最上階の4階のラウンジに400種のモルトウイスキーを揃えたバーがあり、宿泊していなくても使用でき、スコットランドウイスキーを堪能しながらオールドコースを眼下に見渡せる。



オールドコースホテル

オールドコースホテル

部屋からの景観

夕食はホテルから歩いて数分のオールドコース18番ホール沿いにあるイタリアンレストラン、Rocca Grillで食事をした。このレストランからのオールドコースを眺めが素晴らしい。前菜のホタテガイのリゾットとフィレステーキが美味しかった。このレストランは19世紀にできた有名なマクドナルド・ルーサックス・ホテル内にある。外から見るホテルの外観は年代を感じさせる。通りに面した煉瓦色の建物は周辺の古い建物と調和して、ホテルと言うより中世の建物を感じさせる。 スコットランドの夏は日の入り が遅く、この日は午後9時40分頃だった。

マクドナルド・ルーサックス・ホテル

Rocca Grill


ホタテガイのリゾット

フィレステーキ

レストランから望むサンセット