セント フランシス リンクス
St Francis Links

コースデータ
所在地 南アフリカ、イースト・ケープ
コース長 7166ヤード パー72
コースレート 75.8
プレー日 2020年2月23日
設計者 ジャック・ニクラス
オープン 2007年
キャディ なし
ゴルフカート あり(FW走行可)
評価
総合評価
5.00
コースレイアウト
5
難易度
5
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
5
造形美、景観
5
満足度
5

セント・フランシス湾(コースから1キロ離れている)とインド洋を見下ろす高い起伏のある砂丘に展開するモダンなリンクスコース。FWは起伏があり、グリーンは硬く速く各グリーンの形状には変化があり、パット好きたちを魅了するであろう。至る所にあるバンカーは、戦略的に配されており、悪いショットを待ち受ける。風が強いので、アゲンスト風、横風のホールは表示距離以上に難しくなる。多くの場面で‟リスクと報酬”のオプションがあり、異なる技量のプレーヤーが正しい攻略ルートを選ぶことにより、プレーを大いに楽しめるフェアなコースと言える。4つのパー3と長短のバライティが多くあるパー4が特徴的な設計で特に素晴らしい。海だけでなく、草に覆われたデューンなどコース全体の景観もとても良い。



クラブハウスからの景観

5番ティからの景観

14番、パー3


17番ホールからの景観

18番ティからの景観

コースに生息するウシ科の動物

コースは2つの9ホールのループがあり、OUTはクラブハウスから北に向かい時計回りに2番から4番ホール以外はほぼ東西・西東方向に進み、FWは狭めで在来種植生のブッシュが両サイドに並ぶ。INはクラブハウスの南で時計の反対周りに1番と14番ホール以外はジグザクにほぼ東西・西東方向に進み、FWは広め。東西・西東に展開するホールが多いのは美しいセント・フランシス湾をしっかり見せるためにデザインされている。ほとんどのグリーンは次のティーへの移動がしやすく、快適な歩きのプレーができる。野生動物はコース内に多く住んでいる。コースの手入れは行き届いている。

スコアカード

 
1番 パー4 406ヤード

強い左ドッグレッグ。ティショットはやや打ち下ろしでセカンドは少し打ち上げ。縦に長の2段グリーンで、左手前から左サイドをガードしている大きなバンカーが、セカンドで効いてくる。グリーンは2本の木立の奥にあり、少し見えにくい。

 

1番 パー4 406ヤード(3)

1番 パー4 406ヤード(2)

1番 パー4 406ヤード(1)
 
3番 パー5 583ヤード

やや右に曲がってから少し左に曲がるダブルドッグレッグの緩やかな打ち下ろし。ティショット、セカンドともに左右にバンカーがある。グリーンは縦長で受けていて、4個のバンカーと奥の草に覆われたブッシュでガードされている。

 

3番 パー5 583ヤード(3)

3番 パー5 583ヤード(2)

3番 パー5 583ヤード(1)
 
4番 パー3 167ヤード

4番 パー3 167ヤード(2)

4番 パー3 167ヤード(1)
打ち下ろしのとても綺麗な景観のショート。グリーンは大きい縦長で、周りを5個のバンカーで囲まれている。特に右手前から右サイドをガードしている大きなバンカーが効いてくる。
 
5番 パー4 350ヤード

5番 パー4 350ヤード(2)

5番 パー4 350ヤード(1)
のバンカーがFWをガードして、飛べば飛ぶほどFW幅は狭くなる。ティショットでドライバーを持つか、安全に刻むかの決断に迫られる。グリーンは横に長く、手前に大きなバンカーとマウンドが配され、奥はすぐブッシュがある。ドライバーで飛ばせば、狭いFWを捉えたり奇跡的にグリーンに届くこともあるが、それよりハザードに捕まる可能性が高いので、ティショットを刻む方がバーディの褒美が多くもらえるだろう。
 
7番 パー3 182ヤード

7番 パー3 182ヤード(2)

7番 パー3 182ヤード(1)
池越えの美しいショート。横長のグリーンは真ん中が高くて、左右に傾斜していて、5個の大小のバンカーで守られている。
 
9番 パー4 451ヤード

ほぼストレートで距離のある難しいミドル。ホールは草に覆われたデューンに囲まれている。ティショットは少し打ち下ろしで、セカンドは緩やかな打ち上げ。グリーンは左手前から右奥へと斜めに細長く、セカンドを奥行きがないグリーン上に止めるには、正確でスピンが効いたショットでなければ、グリーンに乗らない。

 

9番 パー4 451ヤード(3)

9番 パー4 451ヤード(2)

9番 パー4 451ヤード(1)
 
10番 パー4 387ヤード

10番 パー4 387ヤード(2)

10番 パー4 387ヤード(1)
左ドッグレッグの短めのミドル。ティショットはゆるやかな打ち下ろしで、左サイドにブッシュがある。セカンドはやや打ち上げで、セカンド地点からグリーンは斜めに置かれている。グリーンは砲台の3段形状で4個のバンカーでガードされている。
 
11番 パー4 457ヤード

左ドッグレッグのタフなミドル。ティショットは深い谷のブッシュ越えで、左サイドにバンカーと左右にブッシュがあり、FWはタイトでしかもうねっている。セカンドはやや打ち上げ。強い砲台のグリーンは縦に長く2個のコブがあり、左右のバンカーと左サイドのデューンのブッシュで守れている。

 

11番 パー4 457ヤード(3)

11番 パー4 457ヤード(2)

11番 パー4 457ヤード(1)
 
13番 パー5 533ヤード

13番 パー5 533ヤード(1)
やや左ドッグレッグの難しいロング。ティショットは池越えで、左サイドは池で右サイドに3個のバンカーが固まってFWに食い込み、ロングヒッターの落し所を狭くしている。セカンドも左に池があり、FWはタイト。グリーンは左に振られ、手前は湿地帯と池になり、左奥にはデューンとバンカーがある。グリーンは右手前から左奥に傾斜している。この湿地帯は鳥の聖域のようだ。ロングヒッターは2オンも可能なホールだが、リスクも大きい。

右から見るグリーン

13番 パー5 533ヤード(3)

13番 パー5 533ヤード(2)
 
16番 パー5 620ヤード

やや左ドッグレッグで海に向かって緩やかに打ち下ろしていく長いロング。ティショットではFWが左右に2つあり、通常は右サイドのFWに打つ。左サイドのFW(タイガーライン)はほとんどラフに囲まれた、長さが80ヤードしかない短いFWになり、このタイガーラインのルートを選べばストレートのホールになり、セカンドでロングヒッターが2オンを狙うか、グリーン手前の100ヤードの3つ目のFWまで打てる。セカンドでFWを縦に150ヤードほどにわたり分断するクリークが効いてくる。グリーンは手前から奥に下っている。

 

16番 パー5 620ヤード(3)

16番 パー5 620ヤード(2)

16番 パー5 620ヤード(1)
 
17番 パー3 208ヤード

17番 パー3 208ヤード(2)

17番 パー3 208ヤード(1)
美しい海と街並みが見える絶景のショート。グリーンはほぼ縦長で細く、左サイドに2個、右奥に1個のバンカーが配されていて、右手前から左奥に傾斜している。
 
18番 パー4 437ヤード

強い左ドッグレッグの風光明媚で、とても良い最終ホール。ティショットは豪快な打ち下ろしになり、左サイドは池でガードされ、右サイドにはブッシュと2個のバンカーがある。グリーンは左手前から右奥へと斜めに長く、小さめの4個のバンカーとブッシュに囲まれている。受けグリーン。

 

18番 パー4 437ヤード(3)

18番 パー4 437ヤード(2)

18番 パー4 437ヤード(1)
 
余談

ポートエリザベス空港から西に1時間15分、ジョージ空港より東に3時間。メートル表示なので全てヤードに換算している。ビジターのプレーは可能。評判の良いセント フランシス ゴルフロッジ併設。



レストラン

レストラン

ランチ

トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2021年度南アフリカベスト100コースで第4位。南アフリカには500ほどのゴルフコースがある。

ジャック・ニクラス設計で南アフリカベスト100コースにランクインしているのは、セント フランシス リンクス、シモラG&CEバールバレーGEの3コースある。



Forest Hall Guest House

Forest Hall Guest House

Forest Hall Guest House

プレー前夜はポートエリザベスにあるForest Hall Guest Houseに泊まった。コースまで西に1時間15分。夕食はホテルから東に14分の海沿いにあるThe Coachman on the Bayで食べた。肉料理が美味しかった。

The Coachman on the Bay

The Coachman on the Bay

The Coachman on the Bay