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       ドバイ、アブダビを含め中近東で最も古い芝生のコース(それまでは砂漠の真っただ中での各ショットで小さな携帯用人工マットを置いてプレーするゴルフ場があった)。オープンした30数年前には影も形もなかった近代的な摩天楼の高層ビル群が控え、ドバイならではの先進的な雰囲気、緑豊かなFW・グリーンと砂漠の砂地との3つの景観の際立つ対照が最も印象に残る。コースの間近に迫る高層ビル群には圧倒される。マジリスコースと8年後の1996年開場のファルドコースの2コースがある。マジリスが正方形の敷地に18ホールを上手く変化をつけたルーティングがなされ、ファドルはその3方の周辺を取り囲みながら展開する。 
        
       
        
         
        かつて砂漠であったマジリスコースは砂上のコースで、海岸線に近いためかつてフラットな敷地に、内陸部の砂漠のような複雑なアンジュレーションが付けられたFWは、起伏に富みながらコース全体をくまなく蛇行する。鬱蒼と茂る林間ホールや砂漠の地形を活かしたホール、合計7個ある池を絡めたホールなどレイアウトは多彩である。少し広めのFWはラフで縁どられ、グリーンは輪郭が豊かで、バンカーの配置が絶妙である。バンカーは大きくFWに数多くが食い込んでいて、グリーン周りにもしっかり効いている。良いショットには報酬を与え、悪いショットには罰するフェアな設計がなされている。コースのメンテナンスも良い。1989年から欧州男子ツアーを毎年開催され、2006年からは欧州女子ツアーも毎年開催されている。 
            
          
         
       
      
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      やや左ドッグレッグの短いミドル。ティショットでは左サイドにウェイストエリア、右サイドに池と木立があり、FWはタイト。グリーンは斜めに長く、右サイドは同じ長さのバンカーが配されていて、グリーンは左に傾斜している。 | 
  
   
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      左ドッグレッグの難しいミドル。ティショットでは左右にウェイストエリアがあり、左サイドは木立が迫り出している。セカンドは池越え。グリーンは縦に長く強く受けていて、グリーンの手前の花道は下りスロープ、右サイドも池になる。 | 
  
   
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      右ドッグレッグの長いミドル。ティショットでは左右にウェイストエリアがあり、パーオンにはティショットの距離と方向性が要求される。グリーンは奥行きが50ヤードもあり、縦にとても細長く、手前と右サイドは1個の長いバンカーでガードされている。 | 
  
   
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      池越えの美しいショート。グリーンの手前の池を避けて大きめに打つと、奥に2個のバンカーが待ち受ける。池はグリーンの手前だけでなく、左手前まで食い込んでいる。 | 
  
   
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      名物ホールの右ドッグレッグ。ティショットはウェイストエリアの砂漠越えで、摩天楼のビル群に打っていく。セカンドは打ち上げ。グリーンは受けていて、4個のバンカーに囲まれている。素晴らしい借景をもつ、クラシック理論での見事なケープホール。 | 
  
   
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      右ドッグレッグのタフなミドル。ティショットでは右のバンカーが効いてきて、ロングヒッターは300ヤード先の正面の池にも注意。グリーンは18番との共有グリーンで縦に細長く、左サイドは池に面して、右奥にはバンカーが配されていて、グリーンは左から池の方に傾斜している。 | 
  
   
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      左ドッグレッグの難しいミドル。ティショットでは左右はウェイストエリアの砂漠になり、FWは狭い。グリーンは縦長の砲台。 | 
  
   
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      強い左ドッグレッグ。ティショットを左コーナーぎりぎりにドローボールで攻めるのがベストルートで、成功すれば2オンの確率が高くなる。セカンドは緩やかな打ち下ろし。グリーンは縦に長く受けていて、手前の深いバンカー、右サイドの小さな池とバンカーでガードされている。グリーンの右手前に池が食い込んでいて右サイドもすぐ池になる‟リスクと報酬”ホール。 | 
  
   
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      正面に高層ビル群を望む左ドッグレッグ。ティショットは砂漠越えで、左右に3個のバンカーがあり、右サイドに砂漠が広がる。グリーンの左半分は大きなバンカーでガードされ、右手前にももう1つのバンカーがある。 | 
  
   
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      グリーンは砲台で左のウェイストエリアが効いているので、グリーンセンターから右半分狙いが良い。グリーンの右サイドからは寄せやすい。 | 
  
   
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      短い右ドッグレッグ。ティショットでは右サイドが砂地のウェイストエリアになる。グリーンは縦長の砲台で受けている。プロの試合では木立越えの1オンが狙えるホールになる。 | 
  
   
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       ほぼ直角に左に曲がる素晴らしいロング。ティショットでは左サイドのウェイストエリア、セカンドでは右サイドの池が絡んでくる。サードは池越えになり、セカンドでの刻みをサードショットで得意な距離を残すことが大切になる。グリーンは9番との共有グリーンで横に細長く奥行きはあまりない。グリーンは受けていて、手前は池に面して、右奥にはバンカーが配されている。プロには2オン可能ホールになり、欧州男子ツアー最終戦のドバイデザートクラシックで数々のドラマが生まれた名ホール。セカンド地点からはグリーン背後のクラブハウスと高層ビル群を見渡せる。 
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       ドバイ空港から南西に30分、ドバイ中心部から南西に20分。プライベートクラブだが、ビジターのプレーは可能。ハンディ制限あり。おしゃれなクラブハウスはドーム状のテントのようで、ベドウィン(砂漠の住民)のテントをモチーフにしている。コース名のマジリスはアラビア語で‟集合する場所”とういう意味でエミレーツGCは長年ドバイでの社交の舞台になっている。マジリスコースの8番と9番ホールの間に建つマジリスビルディングが1988年以降ドバイのランドマークになっている。もう一つファルドコースは18ホールにナイター設備がある。 
          
        
         
        
        
 
        トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)での2020年度アラブ首長国連邦(UAE)でのベスト15コースで第2位。UAEには23のゴルフコースがある。 
         カール・リッテン設計の他のUAEコースは隣接するエミレーツGC・ファルドコースがある。リッテンはアメリカ人でフロリダ中心に100コースを手掛けていて、日本でも馬頭後楽園GC、青木功GC、種子島GCの3コースを設計している。 
         
         
        
         
        前日はシェラトン・ドバイ・クリークで泊まった。ホテルからエミレーツGCまで南西に23分。夕食はホテルの日本料理のブッフェレストラン、クリークサイドで食べた。 
         
         
           
            
          
          
 
          コースから直線距離で1キロ、車では迂回しなければならないので10分のドバイ・マリオットホテルの最上階にあるObservatory Bar & Grillはお勧め。レストランは少し古いが食事は美味しく、宇宙からも見える巨大な人工島で多くの世界の富裕層が別荘を持つパームジュメイラが眼下に広がる。  
       
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2番 パー4 351ヤード(2)