ホウライカントリー倶楽部
Horai Country Club

コースデータ
所在地 栃木県
コース長 7136ヤード、パー72
コースレート 73.5
プレー日 2017年10月4日
設計者 ロバート・ボン・ヘギー
オープン 1990年
キャディ あり
ゴルフカート あり
評価
総合評価
4.75
コースレイアウト
5
難易度
4
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
5
造形美、景観
5
満足度
4
 

全体的にフラットな林間コース。各ホール変化にあるデザインで技量を考慮した頭脳的なプレーを要求している。高さの揃った、背の高い赤松、大小様々な池によって各ホール完全にセパレートされている。全体的にフェアウェイは狭く、アンジュレーションがあり、池と林だけでなく、数多く点在するバンカーが戦略性を高めている。何度プレーしても飽きないすばらしいレイアウトが見事な景観を提供している。全てのグリーンは大きく、アンジュレーションが複雑に絡み合い、スネークライン等、非常にチャレンジング。このコースと西那須野GCは隣接している。Inはドッグレッグが多く、アウトよりチャレンジング。ドッグレッグのコーナーまで距離を出す必要があり、ドライバーの飛距離と正確さの両方が求められる。10番よ11番はウォーターハザードが絶妙に効いてきて、18ホール良いスコアーでプレーするのには、この2ホールで大叩きしないことが肝要だ。



クラブハウスからの景観

クラブハウスからの景観


景観

景観

11番グリーンからの景観

2017年10月プレー時(最新版)
   
 
2番 パー4 388ヤード
  やや右ドッグレッグ。樹木がなくリンクスのような荒涼とした造形になっている。フェアウェイ右にとてつもなく長いバンカーが横たわり、グリーン右サイド手前まで伸びている。グリーン奥は池になるので、オーバーは禁物。
   
 

2番グリーン

2番 パー4 388ヤード(2)

2番 パー4 388ヤード(1)
   
 
3番 パー3 175ヤード
  池越えの美しいパー3。グリーンは受けている。
   
 

3番グリーン

3番 パー3 175ヤード(2)

3番 パー3 175ヤード(1)
   
 
5番 パー5 538ヤード
  左ドッグレッグで、グリーンは更に左に振られている。
55ヤードと縦に長いグリーンの左サイドは池に面し、グリーンは右から池がある左の方へ傾斜がある。グリーンは手前から順目になり、とてつもなく速い。
   
 

5番 パー5 538ヤード(2)

5番 パー5 538ヤード(2)

5番 パー5 538ヤード(1)
   
 
7番 パー3 169ヤード
 

7番 パー3 169ヤード(2)

7番 パー3 169ヤード(1)
砲台グリーンを有するショートホール。高くて止まるアイアンショットが必要。深いバンカーも効いている。グリーンは少し受けている。
   
 
8番 パー5 532ヤード
  ほぼストレートなロングホールで、バンカーがグリーンを囲んでいる。
   
 
8番 パー5 532ヤード(2)

8番 パー5 532ヤード(2)

8番 パー5 532ヤード(1)
   
 
9番 パー4 419ヤード
  左ドッグレッグ。ティショットで左のバンカー、右の林が気になる。セカンドショットは池越えになり、正確なショットが要求される。このホールのグリーンは長さが70ヤードあり、50ヤードの長さの18番グリーンとワングリーンになっていて、なんと120ヤードの巨大グリーンを形成する。写真は手前が9番で奥が18番グリーン。
   
 

長さ120ヤードのグリーン

9番 パー4 419ヤード(2)

9番 パー4 419ヤード(1)
   
 
10番 パー5 540ヤード
  強い左ドッグレッグ。ティショットの安全ルートは左コーナーにあるバンカーの右のフェアウェイ。2オンを狙うロングヒッターは、そのバンカーの左に位置する出島のようなフェアウェイに打たなければならない。この場合は池越えのティショットになり、230から250ヤードの正確なキャリーボールが必要。セカンドショットは落し所が、右の池、左のマウンド群により狭くなっている。グリーンは右に振られていて、手前は池になる。このホールの後方から眺める景観は素晴らしい。
   
 

グリーンから望む10番ホール

10番 パー5 540ヤード(2)

10番 パー5 540ヤード(1)
   
 
11番 パー4 376ヤード
  軽い右ドッグレッグでタイトなフェアウェイの右は池、左は林。セカンドはなんと浮島グリーン。池にグリーンがポッカリ浮かんでいる。パー3以外での浮島グリーンは珍しい。
   
 

11番パー4 376ヤード(3)

11番 パー4 376ヤード(2)

11番 パー4 376ヤード(1)
   
 
13番 パー4 426ヤード
 

13番 パー4 426ヤード(2)

13番 パー4 426ヤード(1)
左ドッグレッグ。フェアウェイ右のバンカーまでティから270ヤードで届く。グリーンの左半分をガードしているバンカーは深いので避けるべき。グリーンは大きく、受けている。
   
 
15番 パー4 381ヤード
  美しい右ドッグレッグ。ホールの両サイドに位置する赤松の景観も見事。ティからは正面に雄大な山を望む。ティでは狭いフェアウェイ左右をマウンドがガードしている。グリーンは砲台で、手前のバンカーも奥のバンカーも効いている。
   
 

グリーンから望む15番ホール

15番 パー4 381ヤード(2)

15番 パー4 381ヤード(1)
   
 
16番 パー5 533ヤード
  強い左ドッグレッグ。セカンドショットでは狭いフェアウェイの右を池、左を林がガードしている。グリーンは奥が低い2段グリーン。
   
 

グリーンから望む16番ホール

16番 パー5 533ヤード(2)

16番 パー5 533ヤード(1)
   
 
17番 パー3 190ヤード
 

17番 パー3 190ヤード(2)

17番 パー3 190ヤード(1)
林の中に位置するショートホール。やや打ち下ろし。グリーン周りはバンカーで囲まれている。グリーンは長くて狭い。
   
 
18番 パー4 440ヤード
 

18番 パー4 440ヤード(2)

18番 パー4 440ヤード(1)
軽い右ドッグレッグ。グリーンは大きなアンジュレーションがある2段グリーン。セカンドショットは池越えになる。セカンドショット時に望むグリーンとその背後にあるクラブハウスの景色は見ごたえ十分。
   
 
余談
 

レストラン

東京都心から車で2時間半。東京から那須塩原まで新幹線で1時間15分、駅からタクシーで20分。

ゴルフ場施設内の西那須野GCと共同のロッジあり。ロッジから車で5分の両コースに送迎してくれる。このロッジに宿泊して2日、2コースのプレーも人気があると聞く。2003年西那須野でプレーした時は、このロッジに周辺には何もない所なので、読書等自分の時間をゆっくり過ごすには最適だった。朝起きてカーテンを開けると、すぐ窓の前に牛が数頭見えたのにはびっくりした。牧場の中にロッジがあるのを後で知った。コース内のレストランでは新鮮な牛乳を無料で好きなだけ飲むことが出来る。

男子プロのトーナメント2000年から2002年まで開催していた。プロティは7130ヤードだが、プロ同伴かメンバー同伴に限り使用可能。ただ、通常ティを置いていなく、且つメンバー数が少ないのでほとんど使用していないということで、一つ手前のティである6821ヤードの黒ティがこのコースを代表する長さとする。今回プレーした黒ティもメンバー同伴でなければプレー出来ないようだが、キャディマスターに全員シングルプレーヤーと申告して、特例でプレーを認めてくれた。もし、認めてもらえなければ、6418ヤードの長さのコースになり、上級者は物足りなく感じるであろう。

ロバート・ボン・ヘギーは全世界で250ほどのゴルフコース設計・改造設計を手掛けている。アジアでは私の知っているかぎり日本だけしかない。ゴルフクラシック誌主催2002年日本ゴルフコースランキングでは5位に選ばれている。ロバート・ボン・ヘギー設計コースは4コースがその100位以内に入っている。それらは、西那須野CC(7位)、河口湖CC(48位)、宇部72CC・江畑池コース(83位)である。他には有馬ロイヤルGC・ノーブルコース、桂ケ丘CC、隨縁CC・西神戸コース、マオイGRなどがある。オーストラリアのレイクスGC(再設計)も彼の作品。設計者はバンカーリングに特徴があり、“バンカーの魔術師”と呼ばれている。また、彼の設計に関してのポリシーは、プレーヤーからの視線を常に意識し、景観や借景を非常に大事にすることにより、プレーヤーがプレー中にコースに夢中になるぐらいの美しさを提供することである。