神戸ゴルフ倶楽部
Kobe Golf Club

コースデータ
所在地兵庫県
コース長4019ヤード、パー61
コースレート 61.4
プレー日2006年9月23日
設計者アーサー・H・グルーム
オープン1903年
キャディあり
ゴルフカートなし
評価
総合評価
4.25
コースレイアウト
4
難易度
2
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
4
造形美、景観
4
満足度
6
 

自然の地形が活かされた手作りの山岳コースで日本最古のゴルフ場。1901年(明治34年)、神戸に住む茶商アーサー・グルームが六甲山頂の自宅の脇に4ホールの日本初のゴルフコースを造り、2年後に9ホールに拡張されたグリーンは小さく円形にまとめられ、アップダウンに富み、谷越えあり、山越えあり、変化に富む。好スコアーを出すには多彩なアプローチのテクニックが必要である。



クラブハウスからの景観

クラブハウスからの景観

景観

競技用のコースではないが、プレーヤーの技量を求めるコースで、油断すると簡単にダブルボギーを叩くことがありうる。またスポーツの原点である、“楽しむ”ということが自然に出来るコースである。標高900メートルのコースなので5度ほど涼しく、神戸港、大阪港の素晴らしい景観を十分堪能できる。クラブをキャディ及びプレーヤーが運びやすいように14本から10本に制限し、ゴルフバッグもクラブ側が用意する軽いバッグを使わなければならない。午後スタートのプレーでは、プレー後にテラスから眺める夜景は息を呑むほど美しい。



景観

15番ティから望む神戸港

16番ホールから望む神戸港

 
1番 パー3 180ヤード

1番グリーン

1番 パー3 180ヤード
少し打ち下ろし。ティとグリーンの間が谷のように窪んでいる。ティから眼下に海を見渡せるホール。

 
5番 パー3 202ヤード

5番 パー3 202ヤード(2)

5番 パー3 202ヤード(1)
砲台グリーンに打っていくショートホール。このホールもティとグリーンの間が谷のように窪んでいる。グリーンは大きい。
 
7番 パー4 275ヤード

名物ホール。谷越え、山越えの左ドッグレッグ。非常に短いパー4なので、260ヤードの飛距離があればワンオン可能なホール。だが、ティからグリーンはブラインドになり、グリーンの左と手前はOBになるので、安全なグリーン右手前170ヤード地点のフェアウェイの丘に刻むか、リスクは高くなるがワンオンを狙うかの決断に迫られる。ティからは丘の左端方向にグリーンがあり、丘の先は急な下り坂でラフも深い。

 

グリーンから望む7番ホール

7番 パー4 275ヤード(2)

7番 パー4 275ヤード(1)


 
8番 パー4 216ヤード

8番グリーン

8番 パー4 216ヤード
急な打ち上げホールの非常に短いパー4。250ヤードの飛距離でワンオン可能だが、グリーン右のOBは浅いのでフッカーは要注意。フェアウェイ中央に大きなマウンドがあり、フェアウェイも大きくうねっている。グリーン近くは一段と上り勾配が強くなっているが、グリーン自体は比較的フラット。グリーンの奥には深いラフが配され、捕まるとトラブルになる。

 
13番 パー3 193ヤード

13番 パー3 193ヤード(2)

13番 パー3 193ヤード(1)
谷底に打ち下ろすようなショートホール。グリーンは小さく、グリーンに乗せるには正確なショットが必要。グリーンはマウンドの上に位置し、手前は急斜面になっている。マウンドの下にボールをつけると、アプローチショットではグリーン面が見えない。グリーン手前のラフは深いのでの、そのラフからの寄せは難易度が高い。グリーンは右手前に軽く傾斜している。グリーン背後に聳える杉の木立が美しい。

 
15番 パー4 396ヤード

15番 パー4 396ヤード(2)

15番 パー4 396ヤード(1)
やや左ドッグレッグ。フェアウェイはタイトで、その左サイドにはOBがある。フェアウェイは馬の背で、ティショットの落下地点は下り坂になっているので、ティショットさへ成功すれば、セカンドショットはウエッジなどでグリーンを狙える。

 
16番 パー4 366ヤード

16番 パー4 366ヤード(2)

16番 パー4 366ヤード(1)
やや右ドッグレッグ。ティショットを右に押し出すと、セカンドショットがラフに覆われ山越えになる。フェアウェイは山の斜面にあり、左に急傾斜している。ティショットの狙いどころはフェアウェイ右サイドから右端が良い。

 
18番 パー4 238ヤード

18番 パー4 238ヤード(2)

18番 パー4 238ヤード(1)
とても短いパー4。谷越えのワンオン狙いで、230ヤードでグリーンに届く。210ヤードのキャリーが無ければ谷を越えないし、グリーン右に配されたOBも浅い。安全に攻めるには、グリーン右のフェアウェイで、そこからの寄せワンは難しくない。

 

 
余談
大阪市内から車で50分、神戸市内から40分。コース内にロッジあり。プレーにはメンバーの紹介が必要。 クラブハウスは帝国ホテルの設計したアントニオン・レーモンド作。

レストラン

コース内のロッジ

総合点は3.80で少し低い数字になったが、プレーしてとても楽しいコースだった。プレーヤーの遊び心を十分にくすぐるであろう。日本最古のコースというスピリチュアルな部分でも感動した。 神戸ステーキのサンドイッチは有名。クラブハウステラスからは後続のプレーヤーたちがワンオンを狙う18番グリーンへのショットと神戸港、大阪湾をも一望でき、そこでプレー後に飲むビールは格別に美味しかった。