西那須野カントリー倶楽部
Nishinasuno Country Club

コースデータ
所在地栃木県
コース長7036ヤード、パー72
コースレート72.9
プレー日2003年10月25日
設計者ロバート・ボン・ヘギー
オープン1993年
キャディあり
ゴルフカートあり
評価
総合評価
4.60
コースレイアウト
5
難易度
4
グリーンコンディション
4
フェアウェイコンディション
4
造形美、景観
5
 

クラブハウスから見る10番、18番ホールフラットな林間コース。高さの揃った、背の高い赤松によって各ホール完全にセパレートされており、ベント芝のフェアウェイと、傾斜のある大きなワングリーンが特徴。何度プレーしても飽きないすばらしいレイアウトと、見事な景観を兼ね備えている。全てのグリーンでアンジュレーションが複雑に絡み合い、スネークライン等、非常にチャレンジング。クラブハウスから見る10番、18番ホールは非常に美しい。

2017年10月の最新版

 
2番 パー5 546ヤード
2番 パー5 546ヤード
2番 パー5 546ヤード
左ドッグで次に右ドッグが続くパー5。グリーン手前150ヤード地点からグリーンまでのフェアウェイ幅が狭く、しかもそのフェアウェイ左側はグリーン正面まで池が続く。
 
3番 パー4 419ヤード
3番 パー4 419ヤード
3番 パー4 419ヤード
ティショットの落とし所の右側には、タイトで長いフェアウェイバンカーが位置する。グリーンは3段になっており、長さが50ヤードもある。
 
5番 パー3 162ヤード
5番 パー3 162ヤード
5番 パー3 162ヤード
グリーン手前と左側はウォーターハザードになり、距離はあまりないが、持ち球がドローの人は要注意。グリーンに乗っても、微妙な傾斜があるため気を抜けないパットが残る。
 
6番 パー4 427ヤード
6番 パー4 427ヤード
6番 パー4 427ヤード
大きな、非常に長いバンカーがフェアウェイ左側にあり、ティから280ヤード前後の地点でフェアウェイを横切っていく。またもう一つの巨大バンカーがフェアウェイ手前をしっかりガードしている。グリーンは傾斜がきつく、パーセイブを難しくしている。
 
9番 パー4 436ヤード
9番 パー4 436ヤード
9番 パー4 436ヤード
ティショットは池越えになり、ティグランドからグリーンまで左サイドは全て池。グリーンは5段もあるので、遠い位置にパーオンするとパーセイブが非常に難しくなる。
 
10番 パー4 435ヤード
10番 パー4 435ヤード
10番 パー4 435ヤード
このホールでは、フェアウェイ両側に聳え立つ赤松が美しく、印象に残る。距離も長く難しいホール。
 
14番 パー4 372ヤード
14番 パー4 372ヤード
14番 パー4 372ヤード
左右2つの攻略ルートがある。右側のフェアウェイは広く安全だが、セカンドが打ち下ろしになり距離感がつかみ づらい。左側のフェアウェイは狭く最短だが、巨大バンカーと池の間にフェアウェイがあるので、ティショットの落としどころが難い上に、セカンドは池越えになり少しでもショートすれば池の餌食になる。
 
17番 パー3 175ヤード
17番 パー3 175ヤード
17番 パー3 175ヤード
グリーンは砲台で、右手前から左後方に斜めに細長く、ショートすればグリーン手前のバンカーにきっちり掴まるような設計がされている。
 
18番 パー4 413ヤード
18番 パー4 413ヤード
18番 パー4 413ヤード
フェアウェイは広くなく、セカンドショットから右サイドの池が絡む。グリーンは大きいが、手前はバンカーと池の間が13ヤードほどと極端に細くなっており、ピン位置がフロントの時は、果敢にピンを狙っていくにはリスクが大きい。グリーン奥のバンカーは全然効いていないが、その5個ほどあるバンカーと、各バンカーの間にあるラフとのコントラストと、その背後のモダンな造りのクラブハウスが相まって、独特な美しさを醸し出している。
 
余談

2番グリーンから見た7番グリーン東京都心から車で2時間半。東京から那須塩原まで新幹線で1時間15分、駅からタクシーで20分。セミパブリックのコースなので、ビジターだけのプレーが可能。

ゴルフクラシック誌主催2002年日本ゴルフコースランキングでは7位。  上記のホールでは紹介していないが、パー5の7番グリーンが印象深い。グリーンは奥のほうが低い2段グリーンになっている。これは珍しい形状で、ラフから打ってフライヤーにでもなれば、グリーン奥に位置するウォーターハザードに簡単に転がり落ちる。このホールを2番グリーンから池越しに見れば、ユニークなグリーンとその横の美しいビーチサンドバンカーとで、すばらしい景観を作り出している。


前日はゴルフ場施設内のロッジに泊まる。周辺には何もない所なので、読書等自分の時間をゆっくり過ごすには最適。朝起きてカーテンを開けると、すぐ窓の前に牛が数頭見えたのにはびっくりした。牧場の中にロッジがあるのを後で知った。

ホウライGCがこのコースに隣接している。ロバート・ボン・ヘギーは全世界で250ほどのゴルフコース設計・改造設計を手掛けている。アジアでは私の知っているかぎり日本だけしかない。ゴルフクラシック誌主催2002年日本ゴルフコースランキングでは7位に選ばれている。ロバート・ボン・ヘギー設計コースは4コースがその100位以内に入っている。それらは、ホウライCC(5位)、河口湖CC(48位)、宇部72CC・江畑池コース(83位)である。他には有馬ロイヤルGC・ノーブルコース、桂ケ丘CC、隨縁CC・西神戸コース、マオイGRなどがある。設計者はバンカーリングに特徴があり、“バンカーの魔術師”と呼ばれている。また、彼の設計に関してのポリシーは、プレーヤーからの視線を常に意識し、景観や借景を非常に大事にすることにより、プレーヤーがプレー中にコースに夢中になるぐらいの美しさを提供することである。 オーストラリアのザ・レイクスCC(再設計)も彼の作品。