スリーハンドレッドクラブ
Three Hundred Club

コースデータ
所在地 神奈川県
コース長 6825ヤード パー72
コースレート  
プレー日 2019年10月4日
設計者 東京急行衛星都市建設部
オープン 1962年
キャディ あり
ゴルフカート あり(FW走行可)
評価
総合評価
4.35
コースレイアウト
4
難易度
3
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
5
造形美、景観
5
満足度
4

起伏の多い丘陵コース。松林に囲まれた丘陵コースで起状があり、各ホールの幅はFWに樹木の枝がFWに張り出していて、狭い。コース全体にかなりの起伏があり、打ち上げ、打ち下ろし、谷越え、池越えと変化に富む。OUTはより長いので、ティショット、セカンドとしっかり打たなければならなく、INは比較的狭いので正確なショットが要求される。FW幅は狭いだけでなくアンジュレーションがあり、フラットなライが少ない。各ホール個性的でFWバンカーの配置は良く、ホールは要所で絞ってあり、プレーして楽しい。いくつかのホールで立派な樹木がFWにかぶさっているので、伐採してホールをすっきりさせたら良いのではと感じた。



クラブハウスからの景観

クラブハウスからの景観

名物ホールは戦略的な自然の起伏を活かした9番と10番ホールでどちらも難しい。設計者の一人の東急グループの中興の祖、五島昇氏はこの2ホールを生涯愛して永久に改造しないようにとゴルフ場に指示している。カートも利用できるが、基本は歩きのコースなのは好感できる。FW、グリーンは手入れが行き届いており、ホールを取り囲む120種類もあるいろいろな樹木の高さまでも揃えていて、森林公園的な美しさがある。


5番ホールの高さが同じ樹木


狭い12番、パー4

練習場と富士山

スコアカード
 
2番 パー4 395ヤード

やや左ドッグレッグ。FWはタイトで左右に林が効いている。グリーンは砲台で木立に囲まれている。

 

2番 パー4 395ヤード(3)

2番 パー4 395ヤード(2)

2番 パー4 395ヤード(1)
 
4番 パー5 510ヤード

セカンド地点から右に曲がる2オン可能なロング。ティショットは打ち上げ。グリーンは横長で受けていて、右サイドと奥はすぐに崖になる。

 

4番 パー5 510ヤード(3)

4番 パー5 510ヤード(2)

4番 パー5 510ヤード(1)
 
6番 パー4 410ヤード

緩やかに打ち上げていく右ドッグレッグの難しいミドル。ティショットでは左右にバンカーがあり、左のOBゾーンは浅い。グリーンは左右と右奥にバンカーが配されている。
(写真なし)

 
8番 パー3 220ヤード

8番 パー3 220ヤード(2)

8番 パー3 220ヤード(1)
少し打ち上げの長いショート。やや砲台の馬の背グリーンで、左右はバンカーでガードされている。
 
9番 パー5 570ヤード

3番 パー3 195ヤード(1)
左ドッグレッグのタフなロング。ティショットでは左サイドに1個、右サイドに2個のバンカーが効いてくる。セカンドは打ち下ろしでFWは狭い。サードは打ち上げで、グリーン前の深いハロー(窪地)越え。グリーンは強く受けていて、右手前の深いバンカーと左右の急な下りスロープのラフでガードされている。

9番 パー5 570ヤード(4)

9番 パー5 570ヤード(3)

9番 パー5 570ヤード(2)
 
10番 パー4 440ヤード

やや右ドッグレッグの距離があり難しいミドル。ティショットは打ち下ろしで。ロングヒッターは谷の狭間のFWまで転がる。セカンドは強い打ち上げ。グリーンは受けていて、左右にバンカーが配されている。グリーンオーバーは禁物。

 

10番 パー4 440ヤード(3)

10番 パー4 440ヤード(2)

10番 パー4 440ヤード(1)
 
11番 パー3 200ヤード

11番 パー3 200ヤード(2)

11番 パー3 200ヤード(1)
やや打ち下ろし。グリーンは受けていて、左サイドと右手前はバンカーでガードされている。
 
14番 パー4 410ヤード

14番 パー4 410ヤード(2)

14番 パー4 410ヤード(1)
左ドッグレッグ。タイトなFWの左右に木々が並ぶ。グリーンは砲台で強く受けていて、3個のバンカーでガードされている。
 
17番 パー5 525ヤード

左に曲がってから右に曲がるS字のロング。セカンドの落し所は狭い。サードは少し打ち上げ。グリーンの右手前にバンカーが配され、右サイドは下りスロープのラフになる。

 

17番 パー5 525ヤード(3)

17番 パー5 525ヤード(2)

17番 パー5 525ヤード(1)
 
余談

東京都心から南西に1時間、羽田空港から南西に50分、横須賀市から西に17分。ビジターのプレーは平日には会員の紹介、土日には会員の同伴が必要。プレー日のキャディは若い人だったが、レベルはとても高かった。 レストランは小さく、会員数がとても少ないので、全日利用客があまりいなく、エクスクルーシブなこのゴルフ場を象徴している。 ランチで食べたスパゲッティは絶品だった。



キャディ


ラウンジ

ラウンジ


レストラン


ランチ

浴場

開場当初の入会条件はとても厳しかった聞く。政治家は首相、外相の経験者に限り、日本駐在の外国大使は入会でき、財界人は、一部上場企業で50歳以上と狭き門で、政財界一流人300人だけの会員で組織された。一昔前はこのコースで政治が決められたことがあるようだ。コース名のスリーハンドレッドは会員の数。この入会基準は、ワシントン郊外にあり“大統領のゴルフコース”と言われる名門バーニング・ツリーGCに倣ったもの。

設計は東京急行衛星都市建設部だが、実際の主設計は、砧GC、多摩川GCに続いて五島昇がレイアウトを決定、建設部の技術員・黒澤長夫が施工図に仕上げ、それを当時砧GCのグリーンキーパーだった宮沢長平がグリーン、バンカーなどの設計を仕上げた。その後宮沢長平は東急関連のコースを数多く主設計した。



セントラルホテル

セントラルホテル

プレー前日は横須賀市内のセントラルホテルに泊まった。ホテルからコースまで北西に55分。