クリアウォーター・サンクチュアリーGR 
Clearwater Sanctuary Golf Resort
コースデータ
所在地 マレーシア、ペラ州  
コース長 7090ヤード、パー71  
コースレート 74.0  
プレー日 2005年5月8日、2010年4月1日  
設計者 ティム・ウールバンク  
オープン 1994年  
キャディ あり (事前予約必要)  
ゴルフカート あり  
評価
総合評価
4.90
コースレイアウト
5
難易度
5
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
4
造形美、景観
5
 

日本のコースなら2、3コースはすっぽり入りそうなぐらい広大な敷地の中に、優雅にレイアウトされている。ずっと昔の錫の採鉱跡が巨大な湖になったのでそれを利用してコースを開発したとのこと。コースは前半が熱帯の雰囲気溢れる林に囲まれたで9ホール 、後半は蓮の花が咲き乱れる湖畔を巡る9ホールで、Out、Inとも印象に残るホールがとても多い。立派な熱帯雨林がフェアウェイに大きく張り出していたり、大小10数個の池が効いていたりして戦略性は非常に高い。ここにあるのは人造池と違い自然の湖である。野鳥の聖域でもあり、普段見る事の出来ない野鳥を目にする。美しさ、圧倒的な広さ、佇まいの良さはずっとそこに居たいと思うほど魅力的。東南アジアで1、2を争う美しさを持っているコースと言っても過言でなく、多くの景観が絵葉書にもなりうる。最高なコースであるがだけに、惜しむらくはグリーンが遅いのと、グリーンの変化に乏しいのが少し残念。

2010年に再度プレーした時グリーンは前回のプレー時と比べてよく整備されていて、しかもすごく速くなっていた。グリーンコンディションの評価を3から5に変更した。



クラブハウスからの景観

10番グリーンからの景観

景観


景観

夕暮れ時の景観

夕暮れ時の景観

3番 パー3 179ヤード

3番 パー3 179ヤード
なんとも言えない安らぎを感じさせてくれるショートホール。自然の素材を活かしている。
4番 パー5 591ヤード
距離のある、ストレートなロングホール。フェアウェイの両脇に林が聳え、林間風な趣があるホール。セカンドショット時のフェアウェイバンカーと、サードショット時の3つのグリーンサイドバンカーが効いているので、3打とも正確に打つ必要がある。
 

4番 パー5 591ヤード(3)

4番 パー5 591ヤード(2)

4番 パー5 591ヤード(1)
 
5番 パー4 402ヤード
右ドッグレッグ。ティショットは林間風だが、セカンドショットでは突然視界が広がり、リンクス風に変化する。セカンドショットは池越えとなる。 
 

グリーンから望む5番ホール

5番 パー4 402ヤード(2)

5番 パー4 402ヤード(1)
 
7番 パー3 166ヤード

7番 パー3 166ヤード
打ち下ろし。小さなグリーンは砲台で、しかも深いバンカーでしっかりガードされているので、直接グリーンに落して止まるボールを打ちたい。グリーンは左から右に傾斜しているので、グリーン左横のバンカーに捕まると、パーセーブは難しくなる。
9番 パー4 465ヤード
距離があるストレートの難ホール。ティからグリーンまでフェアウェイ左右の木々が幾重にも交互に迫ってくる印象深いホールになっている。セカンドショットはやや打ち下ろしになる。
 

9番 パー4 465ヤード (3)

9番 パー4 465ヤード(2)

9番 パー4 465ヤード(1)
 
12番 パー4 359ヤード
距離が短いが侮れない、ほぼ直角に曲がる左ドッグレッグ。第1、2打とも池が絡むので、正確なショトが必要。グリーンは横に細長く、奥行きはあまりない。
 

グリーンから望む12番ホール

12番 パー4 359ヤード(2)

12番 パー4 359ヤード(1)
 
13番 パー5 556ヤード
フェアウェイ左はティからグリーンまで池が続くストレートなホール。ティショットはフェアウェイの両サイドから木々がフェアウェイに大きく張り出し落下地点を狭くしている。この木々は存在感がる。グリーンは縦に細長く、横幅は12、3ヤードしかないので、正確なアプローチショットが要求される。

13番グリーン

13番 パー5 556ヤード(2)

13番 パー5 556ヤード(1)
 
14番 パー4 420ヤード
美しいミドルホール。ティショットでは左の池、右の林が気になる。グリーンは大きく少し砲台で、グリーン周りはバンカーでガードされている。
 

14番 パー4 420ヤード(3)

14番 パー4 420ヤード(2)

14番 パー4 420ヤード(1)
 
15番 パー4 423ヤード

15番 パー4 423ヤード(2)

15番 パー4 423ヤード(1)
急な右ドッグレッグ。右コーナーの大きなバンカー越えは250ヤードのキャリーが必要。しかし、そのバンカーは実際の距離より近くに見えるので、バンカー越えの誘惑に駆られる。もし成功すれば、セカンドショットはショートアイアンでグリーンを狙える。グリーン両サイドのバンカーが効いているので、セカンドショットは正確に打たなければならない。
 
16番 パー4 440ヤード

16番 パー4 440ヤード(1)

池の周りをほぼ直角で左ドッグしている、距離のあるミドルホール。 “リスクと報酬”の典型的なホール。ティショットで池を避けて左に逃げれば、大変長いセカンドショットが残る一方、大胆に池越えに挑戦して成功すると、ミドルアイアンとかショートアイアンでグリーンが狙える。このホールも美しい。


グリーンから望む16番ホール

16番 パー4 440ヤード(3)

16番 パー4 440ヤード(2)
 
17番 パー3 191ヤード

17番 パー3 191ヤード(2)

17番 パー3 191ヤード(1)
池越えのショートホール。グリーン前面と右サイドは池に面している。ピン位置が右の時、ホールの難易度は増す。グリーンは大きい。
 
18番 パー5 559ヤード
急な左ドッグの素晴らしいホール。ティショットは池越えで、コーナーにある大きな木の左サイドを狙うのがベストルート。セカンドショットの落下地点はフェアウェイ両サイドにある立派な木々によりガードされている。
 

18番 パー5 559ヤード(3)

18番 パー5 559ヤード(2)

18番 パー5 559ヤード(1)
 
余談
車ではイポー市から30分、クアラルンプールからは2時間半、ペナンから2時間。32室の豪華な宿泊施設が併設されている。泊りは湖上高床式シャーレーで周辺の環境は抜群。もし、ここが一杯ならクラブ側でイポー市内のホテルを予約してくれる。シャーレタイプの宿泊施設やテニス、釣り、カヌー等のレジャー施設も併設されているファミリーリゾートでもある。朝から夜までゴルフ、ジムにテニスにプール、バトミントン、サイクリング、フィッシングと、好きな人なら1ヵ月はたっぷり遊べるだろう。本格的なパー3だけの9ホールも完備している。前半の9ホールは夜間照明あり、ナイトゴルフも楽しめる。

レストラン

湖上高床式シャーレー

湖上高床式シャーレー

土、日は3人以上でないと予約できない。プレー当日、日曜日で2人だけの予約だったのを無理やり頼み込むと、クラブ所属のプロと一緒にプレーをアレンジしてくれた。プロは早朝のプレーで身体が起きていなかったのか、Outは私の同じ5オーバー、Inでは私は3オーバーだが、プロは1アンダーでさすがプロらしいプレーだった。距離はメートル表示。

日本でも秋田美人などと言いうがここにもイポー美人というのがあるようだ。最近見た007の映画のボンドガールはイポー出身の女性。美人の産地らしい。

2004年度Asian Golf Monthlyの読者の投票ではマレーシア第5位のコース。サウジャナG&CC、パームコースを除く2004年度のGolf Malaysiaの読者の投票ではマレーシア第1位に選ばれている。設計者のティム・ウールバンクは豪州のPGAプロ。