ザ・ロイヤルセランゴールGC、ニュー(アウト)・オールド(イン)コース
The Royal Selangor Golf Club - 1st 9 New & 2nd 9 Old Course

コースデータ
所在地マレーシア、トレンガヌ州 
コース長6895ヤード  パー72 
コースレート73.7 
プレー日2007年10月18日 
設計者トム・ヴェリティー 
オープン1921年 
キャディあり 
ゴルフカートあり (オールドコースだけ) 
評価
総合評価
4.00
コースレイアウト
4
難易度
4
グリーンコンディション
4
フェアウェイコンディション
4
造形美、景観
4
 

マレーシアで2番目に古い格式の高い名門コース。クラブの実際の設立は1893年だが、オールドコース18ホールの完成は1921年。当時は郊外にあったゴルフ場が街の拡大とともにクアラルンプール市の中心地になっている。付近には各国の大使館が並び、首都のシンボルともなったツインタワーや高いテレビ塔の姿もコースから望める。オールドとニューコース(1931年完成)の36ホールあるフラットな立地に展開するゴルフ場。どちらのコースも樹木の間を縫うようにショットするホールが多いが、実際のフェアウェイは見た目より広い。オールドコースの方が長くて、よりチャレンジング。2005年から36ホールともコースを長くし、ところどころでルーティングを変え、グリーンの砲台とアンジュレーションを強くし、またフェアウェイ、グリーンともに芝を全面張り替えるなどの大改造を現在している。2008、9年には完成予定。今回は改造を終えたばかりの、ニューコースのアウトとオールドコースのインの18ホールの変則的なプレーで、他の18ホールは改造のためにクローズしていた。数々の木立、池、深いバンカー、砲台グリーンが配された魅力的なコース。樹木の間を縫うようにショットするホールが多いが、実際のフェアウェイは見かけより広い。



2番グリーンの景観

13番ホールの景観


13番ホールから望むツインタワー

15番グリーンとツインタワー

16番ホールからの景観

3番 パー5 565ヤード
右ドッグレッグのロング。右コーナーのバンカーはティーから240ヤードで入る。左からはクリークがフェアウェイに斜めに横たわっていて、ティーショットが飛べば飛ぶほど落とし所が狭くなっている。やがてそのクリークはフェアウェイを蛇行しながら、グリーン手前100ヤードから40ヤードのフェアウェイを斜めにクロスし、セカンドショットでこのクリークを越えるか、手前に刻むかの決断に迫られる。

3番 パー5 565ヤード(3)

3番 パー5 565ヤード(2)

3番 パー5 565ヤード(1)
 
7番 パー4  462ヤード

7番 パー4 462ヤード(2)

7番 パー4 462ヤード(1)
左ドッグレッグの距離のあるミドル。ティーショットでは狭いフェアウェイなので、左のクリーク、右の木立が効いてくる。グリーンは縦長で、複雑なアンジュレーションが施されている。ティーショット、セカンドともに、距離と方向性が求められる難ホール。
 
9番 パー4  433ヤード 

9番 パー4 433ヤード(2)

9番 パー4 433ヤード(1)
右ドッグレッグのミドル。両サイドから木立が迫っていて、ティーショットの方向性が求められる。このホールは最近まで1番ホールだったが、ルーティング(グリーンとティーを)を逆にした。
 
12番  パー4 489ヤード
ほぼストレートの長いミドル。ティーショットではフェアウェイ左の2つのバンカーが効いてくる。グリーン左は池、3つのバンカーでガードされている。グリーンは砲台で右傾斜。
 

12番 パー4 489ヤード(3)

12番 パー4 489ヤード(2)

12番 パー4 489ヤード(1)
 
15番  パー5 651ヤード
ストレートの非常に長いロング。ティーショット、セカンドとも左に広がる池が効いている。グリーンは砲台で、両サイドを深いバンカーがガードしている。3打ともウッドを使わなくてならない可能性があるホール。

15番 パー5 651ヤード(3)

15番 パー5 651ヤード(2)

15番 パー5 651ヤード(1)
 
17番  パー3 165ヤード

17番グリーン

17番 パー3 165ヤード(1)
名物ホールで、高い砲台グリーンを持つショート。ティーの前には池があり、砲台グリーンと相まって、美しい景観を醸し出している。グリーン左のバンカーは深いので絶対に避けたい。フィリピンのワクワクG&CC・イーストコースの16番、パー3のきつい砲台グリーンに似ているが、このホールの方が10年古く造られている。 
 
18番 パー4 518ヤード
左ドッグレッグのとてつもなく長いミドル。左コーナーにあるバンカーには240ヤードで入るので、ティーショットはその右狙い。通常のパー5の長さなので、ここでのパーはバーディーの価値がある。

18番 パー4 518ヤード(3)

18番 パー4 518ヤード(2)

18番 パー4 518ヤード(1)
 
余談

レストラン

クアラルンプールから車で10分。国際空港まで車で45分。スクワッシュ、テニスコートあり。散髪屋も完備。プレーはメンバーの同伴が必要。ビジターだけのプレーは提携ホテルを通して可能だが、5日前までにクラブ側に登録しなければならない。マレーシアでは珍しいヤード表示。プレーするティは自由に選べた。

設計者のトム・ヴェリティーは戦前にシンガポールなどで活躍したアメリカ人のプロゴルファー。