リトル・アストン ゴルフクラブ
Little Aston Golf Club

コースデータ
所在地 イングランド、中部
コース長 6458ヤード パー70
コースレート 72.0
プレー日 2017年7月24日
設計者 ハリー・バードン、ハリー・コルト
オープン 1908年
キャディ なし
ゴルフカート あり
評価
総合評価
4.45
コースレイアウト
5
難易度
4
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
4
造形美、景観
4
満足度
4

多少高低差があるパークランドコース。最初にハリー・バードンが設計したが、コースが難しすぎると多くのメンバーたちから苦情がでたため、ハリー・コルトが翌年に呼ばれてよりフレンドリーなコースに改造のアドバイスをした。その後1950年のまで40年勤務したヘッドプロのマーク・ルイスが長年かけてコースの手直しをした。コースは東西に細長く広がった敷地に、ホール毎に上手く角度を変えながら絶妙にレイアウトされている。同じ進行方向に進むホールは3番と4番ホール、15番と16番ホールの2回しかない。18ホールが1つのループで12番ティグランドがクラブハウスから一番遠い場所になる。



1番と17番グリーン


11番、パー4

コースを彩るプラント

多くのホールの両脇にいろいろな種類の美しい樹木が並び、戦略性と美的効果を高めている。ターゲットラインに平行でなくてクロスするように置かれた戦略バンカー、いわゆる“コルトバンカー”がFWでもグリーンサイドでも使われ、それらのバンカーの配置が絶妙である。よく整備されているグリーンの傾斜もバライティに富む。ラフもしっかりしていて、ヘザーもある。過去多くのアマチュアとプロの大きな大会の会場になっている。その一つが過去5回異なる年に開催された欧州男子ツアーのブリティッシュ・マスターズ(最新は1969年)。

 
3番 パー5 514ヤード

右ドッグレッグ。ティショットは打ち下ろしで、左サイドのブッシュと林が効いていてFWは狭い。セカンドは打ち上げで、グリーンの90ヤード手前に大クロスバンカーがFWに横たわり、それを越えていくか手目に刻むかの決断に迫られる。グリーンは受けていて3個のバンカーでガードされている。

 

3番 パー5 514ヤード(3)

3番 パー5 514ヤード(2)

3番 パー5 514ヤード(1)
 
4番 パー4 317ヤード

4番 パー4 317ヤード(2)

4番 パー4 317ヤード(1)
ほぼストレートで短いミドル。緩やかな打ち下ろしなので、1オン可能。ティショットはクロスバンカー越えで、左サイドは林にガードされFWはタイト。グリーンの50ヤード手前の右サイドから迫っているゴース(ハリエニシダ)が効いている。グリーンは縦に細長く、左手前に大きなバンカーが配され花道はとても狭い。グリーンの右サイドにも2個のバンカーがあり、グリーンは手前から奥に下っている。
 
6番 パー4 423ヤード

6番 パー4 423ヤード(2)

6番 パー4 423ヤード(1)
やや右ドッグレッグで緩やかな打ち下ろし。ティショットでは左右に3個のFWバンカーが配され、落し所が狭い。グリーンは縦長で左右にバンカーが配されている。受けグリーン。
 
9番 パー3 193ヤード

9番 パー3 193ヤード
少し打ち下ろしのチャーミングなショートだが難易度は高い。ホールが林に囲まれている。グリーンは縦に細長く、左の1個、右の2個のバンカーでガードされている。
 
10番 パー4 444ヤード

10番 パー4 444ヤード(2)

10番 パー4 444ヤード(1)
左ドッグレッグで緩やかな打ち上げ。ティショットはFWの左半分狙いが良い。セカンドは右サイドからの前方の1本の木が邪魔になる。セカンドは3個横に並ぶクロスバンカー越え。ティショットで距離が出ないとこれらのバンカーが効いてくる。グリーンは受けていて、左サイドは縦に細長いバンカー、右サイドは木立でガードされている。
 
12番 パー5 485ヤード

左ドッグレッグで短いロング。ティショットは少し打ち下ろしで、左サイドからFWに食い込んでいるバンカーには270ヤードの飛距離で捕まる。グリーンの60ヤード手前からFWの左サイドに池が迫り、その池はグリーンの左手前に面している。グリーンの20ヤードほど右手前にも大きなバンカーが口を開けていて、グリーン左サイドにクリークが流れる。グリーンへの花道は左の池と右のバンカーに挟まれて狭い。2オン可能な“リスクと報酬”ホールで、セカンドを刻むかグリーンを狙うかの決断に迫られる。

 

12番 パー5 485ヤード(3)

12番 パー5 485ヤード(2)

12番 パー5 485ヤード(1)
 
13番 パー3 183ヤード

13番 パー3 183ヤード(2)

13番 パー3 183ヤード(1)
縦に長いグリーンの左サイドに2個、右サイドに3個のバンカーでガードされている。グリーン右手前のバンカーだけは顎が高く威圧的に見える。グリーンは花道が狭くて下り傾斜になっている。グリーンの半分は右傾斜。
 
14番 パー4 342ヤード

4番 パー3 130ヤ(2)

4番 パー3 130ヤ(1)
右ドッグレッグの短いミドル。ティショットは左手前から右奥に斜めに長く伸びたクロスバンカー越えで、190ヤードから240ヤードのキャリーが必要。グリーンは縦に細長く、左サイドは2個のバンカー、右サイドは縦に長いバンカーで守られている。
 
15番 パー5 559ヤード

ほぼストレートの素晴らしいロング。ティショットでは290ヤード先のFWを斜めに横切るマウンドとクロスバンカーが追い風の時には効いてくる。通常は220ヤード先のFW左右に配されたバンカーに注意。セカンドショットは、グリーンが斜めに置かれているので、右サイドに打つのが良い。グリーンは左手前と右サイドはバンカーに守られ、花道は狭い。

 

15番 パー5 559ヤード(3)

15番 パー5 559ヤード(2)

15番 パー5 559ヤード(1)
 
17番 パー4 380ヤード

やや右ドッグレッグの緩やかな打ち下ろし。280ヤード先の左サイドにバンカーがあり、ティショットが飛べば飛ぶほどFWは狭くなる。グリーンは砲台で、右手前に1個のバンカーが配され、縦長の卵型のグリーンの左半分は池に囲まれている。グリーン上は微妙なアンジュレーションが施されている。距離はだいぶん短いがオーガスタ・ナショナルの11番ホールに似ている。こちらのホールの方がずっと以前に造られているが。

 

17番 パー4 380ヤード(3)

17番 パー4 380ヤード(2)

17番 パー4 380ヤード(1)
 
余談

バーミンガム市から北に25分、マンチェスター空港から南に1時間50分。ビジターのプレーは可能。



ラウンジ

レストラン

トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)での2019年度イングランドのベスト100コースで第46位。イングランドでは1900以上のゴルフコースがある。

ハリー・バードン設計・再設計コースで有名なのでは、ウッドホール・スパ(ホチキンコース)ガントンGCロイヤル・カウンティダウンGCがある。

午前にボウ・デザートGCでプレーしてから南に25分のリトル・アストンGCで午後プレーをした。