六甲国際ゴルフ倶楽部、西コース
Rokko Kokusai Golf Club – West Course
コースデータ
所在地 兵庫県
コース長 6824ヤード、パー71
コースレート 72.2
プレー日 2005年7月、2012年8月15日
設計者 ジャック・ニクラス
オープン 1997年
キャディ あり
ゴルフカート あり
評価
総合評価
4.50
コースレイアウト
4
難易度
4
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
6
造形美、景観
4
満足度
5
 

丘陵・林間コース。1975年に加藤福一氏が設計した西コースの9ホールを、1995年にジャック・ニクラウスが18ホールに拡張し、再設計を行った。タフな設定レイアウトの東コースの18ホール、パブリックコースの9ホールと合わせて45ホールを有するゴルフ場。各ホールが豊富な樹木でセパレートされていて、広大な立地に優雅にレイアウトされている。この西コースは二クラウスデザイン特有のグリーン周りの柔らかい曲線美を織り成し、またグリーン周辺にバンカー、池などのハザードを効かせる手法はこのコースでも活かされていて、プレーヤーに美的な景観だけでなく、挑戦意欲を掻き立てる戦略性を与えている。Out、In ともに個性的で変化に富んでいて、プレーして非常に楽しかった。特筆すべきはグリーン、フェアウェイコンディションが抜群に良い。
2012年度のサントリー・レディスは西コースから9ホール、東コースから9ホールが選ばれて18ホールが構成された。



クラブハウスからの景観

景観

コースを彩る草花

 
2番 パー4 428ヤード

2番 パー4 428ヤード(2)

2番 パー4 428ヤード(1)
緩やかな打ち上げが続く、やや左ドッグレッグ。左コーナーにバンカーが配され、200ヤードで入り、230ヤードで越える。セカンドショットは、グリーン左手前の大きなバンカーが効いている。
 
3番 パー3 176ヤード

2番 パー4 428ヤード(2)

2番 パー4 428ヤード(1)
打ち下ろしのショート。グリーン後方には海を隔てて淡路島が望める。グリーン手前のガードバンカーを避けて確実にグリーンに届くクラブ選択が重要。グリーン右のOBに要注意。
 
4番 パー5 599ヤード
ティーショットは豪華な打ち下ろしの急角度で右ドッグレッグしているロング。セカンドが難しく、フェアウェイが狭い上に左右にOBが配されているので、どのクラブを使い、何処に落とすかという、セカンドショットのコースマネジメントが問われるホール。グリーンは砲台で縦に細長く、その左をガードしているバンカーはとても深いので、絶対に避けるべき。グリーンの横幅は12ヤードと狭いが、サードショットは右ファウェイから打つとグリーンが広く使える。
 

4番 パー5 599ヤード(3)

4番 パー5 599ヤード(2)

4番 パー5 599ヤード(1)
 
7番 パー4 405ヤード

7番 パー4 405ヤード(2)

7番 パー4 405ヤード(1)
左ドッグレッグのミドル。ティーショットはやや打ち下ろしになり、左サイドのOBは浅いので要注意。グリーンは左手前から右後方に斜めに伸びていて、その手前は池に面しているため、正確なクラブ選択が要求される。
 
9番 パー5 492ヤード

9番 パー5 492ヤード(2)

9番 パー5 492ヤード(1)
2オン可能な右ドッグレッグのロング。ティーショットは緩やかな打ち下ろしで、セカンドショットは緩やかな打ち上げになる。ショートカットの右コーナーのバンカー越えには230ヤードのキャリーが必要だが、バンカーのすぐ右はOBになるので、スライスがかかりすぎると大たたきするホール(スライサーは要注意)。プロのトーナメントではパー5では短すぎるので、466ヤードのフロントティを使用して、パー4にすれば、より難易度の高いホールになるが、我々アマチュアがパー5としてプレーするにも十分に楽しめるホール。グリーンは前後に3段で横に長い。
 
11番 パー3 227ヤード

11番 パー3 227ヤード(2)

11番 パー3 227ヤード(1)
池越えの大変チャレンジングな長いショート。グリーンの前面と左面が池に接しているので、右サイドに逃げたくなるが、右からのアプローチはグリーン上の下り傾斜(右から左へと池の方向に下っている)と微妙なアンジュレーションにより、ピンに寄せるのは簡単ではない。グリーン左奥にはビーチバンカーが美しいホールである。
 
13番 パー4 449ヤード
雄大な打ち下ろしのストレートのミドル。ティーショットは左に連座する3つのフェアウェイバンカーが効いている。セカンドは少しダウンヒルのライからのショットになり、池が絡んでくるので難易度の高いショットになる。グリーンは少し左に振られていて、その左前面は池になる。グリーンには複雑な傾斜があるので、ボールがピン位置から遠いと3パットになる危険性がある。2012年度サントリー・レディスの最終ホールで池とグリーンのテレビ映えがとても良かったと聞く。
 

横から望む13番グリーン

13番 パー4 449ヤード(2)

13番 パー4 449ヤード(1)
 
15番 パー3 167ヤード

15番 パー3 167ヤード(2)

15番 パー3 167ヤード(1)
バンカーで囲まれた砲台グリーンに打ってくショート。手前の深いバンカーだけでなく奥にもガードバンカーがあるので、直接グリーンを狙うクラブ選択が重要。グリーンは大きいが、ティーからは小さく見せているホール。
 
16番 パー4 405ヤード

16番 パー4 405ヤード(2)

16番 パー4 405ヤード(1)
左ドッグレッグのミドル。ティーショットは豪快な打ち下ろしになり、右のOBに注意。グリーン右の3つのガードバンカーが効いている。
 
17番 パー3 182ヤード

17番 パー3 182ヤード
高低差のある打ち下ろしのパー3。グリーンの前面に池が食い込んでいるので、大きめに打つ必要があるが、打ち下ろしを考慮に入れるとクラブ選択が非常に大切になるホール。グリーンは奥が高い2段グリーンで、ピンが手前に切られている時にグリーンオーバーでの段をまたいでのラフからの下りのアプローチは簡単ではない。
 
余談

車で神戸市内から30分、大阪市内から1時間。この西コースはビジターだけで予約可だが東コースはメンバーの紹介または同伴が必要。フルバックティーからのプレーはメンバー同伴でシングルハンディのプレーヤーに限り可能。ランチのカレーは美味しい。



レストラン

名物カレー

浴場

ゴルフクラブ内に江連プロのゴルフスクールがあり、メンバーにもビジターにも非常に評判が高い。この練習場では、星野英正プロや諸見里しのぶプロ、その他幾人かの有名プロのコーチとして名高い江連忠氏主催のゴルフアカデミーがあり、アマとプロ向けの練習プログラム揃っていて非常に人気がある。

 

練習場とゴルフスクール

2007年3月末に、生まれ故郷の神戸(香港には既に14年在住)に立ち寄った時に、ある縁にて六甲国際GCの敷地内にある江連ゴルフアカデミー、2日ゴルフスクールに参加することが出来た。PCを使ってのスイング解析、ラウンドレッスン、ゴルファーにとっての効率的な柔軟体操など内容が非常に濃かった。2日間で少し上手くなったが、それ以上に、今後どのような練習に取り組めば、より上達出来るかのアドバイスが良かった。江連プロから直接習うのでなく、彼が信頼しているコーチ数人の一人にレッスンを受けることになり、レッスンプロとしてコーチのレベルは非常に高い。写真手前はレッスンを受けている私の友人で、写真中央でフォローを高く取って人は、諸味里しのぶプロ。彼女のゆったりとしたスイングリズムは我々男性アマチュアにとっては良い手本になると思う。またレッスン中に筋肉マッサージを数回受けた。プロスポーツ選手専門のマッサージャーの人で、テクニックはすばらしく、その都度疲労が解消するので、終日のレッスンもこなすことが出来た。

 

隣接する東中コースは、ゴルフクラシック誌主催2002年日本ゴルフコースランキングでは42位選ばれている。また設計者別ランキングでは、井上誠一、ロバート・トレント・ジョーンズJrに次ぐ3位の7コースがその100位以内に入っている。日本でのジャック・ニクラス設計の他のコースは東京クラシッククラブ石岡GC北海道クラシックGCニュー・セントアンドリュースGCジャパン榛名の森CC三甲GC・ジャパン神戸CC・神戸コースザ・トラディションGCニューキャピタルGCセントクリークGC下関ゴールデンGCオークモントGCなどがある。