セント・アンドリュース 2000
St. Andrews 2000

コースデータ
所在地 タイ、パタヤ
コース長 7540ヤード、パー74
コースレート  
プレー日 2005年11月30日、2016年1月28日
設計者 デズモンド・ミュアヘッド
オープン2001年
キャディあり
ゴルフカート あり (FW乗り入れ可)
評価
総合評価
4.55
コースレイアウト
5
難易度
5
グリーンコンディション
4
フェアウェイコンディション
4
造形美、景観
4
満足度
5
クラブハウス

平均的なタイのゴルフ場とは全く違うコンセプトで造られている。コースはセントアンデュルースと名づけられたように、スコットランドのリンクスを意識していて、野性味あふれる中・上級者向きのコースに仕上がっている。全てのホールで趣が違うので、毎ホール設計者へのチャレンジを楽しめる。また、リンクス特有の大自然へのチャレンジも面白い。4番700ヤード、13番910ヤードと通常のパー5より300ヤードほど長いパー6が2ホールあるのも特徴。表示距離は7540ヤードと大変長い。しかし、パー6の距離から400ヤード引くと、パー72、7140ヤード相当になり、それほどまでには長くはない。



景観

13番FWからの景観



景観 

メキシコにいるように錯覚する風景

12番と13番の間のおまけホール

 
3番 パー3 209ヤード

3番 パー3 209ヤード (2)

3番 パー3 209ヤード (1)
打ち下ろしのパー3だが、縦幅40ヤードのグリーンは砲台での細長い。グリーン右に外せばバンカーに捕まり、左に外せば傾斜の急なスロープを転がり落ちるので、正確なショットでパーオンする必要がある。
 
改造前 (4番 パー6 878ヤード)
7番 パー5 592ヤード
4番 パー6 878ヤード(1)
右ドッグレッグの後、左ドッグレッグしている、S字型ホール。
ティショットの池越えには240ヤードのキャリーが必要。打ち下ろしなので、実際は220ヤードのキャリー。ティショットだけでなく、フェアウェイでも2度ほどウッドを使わなくてはならない。とてつもなく長いホールだが、美しく戦略性も高い。ティショットだけでなく、セカンドショットも池越えになる。アンジュレーションのあるグリーンは横に細長く、グリーン左手前には深いバンカーがある。長いパー4が2ホール造れる雄大な立地に、このパー6が造られている。他のコースで良く見かける単調なパー6でなく、左に振って、右に振って、また左に振るようにしているので、プレーヤーを飽きさせない、遊び心満点のホール。
 

4番 パー6 878ヤード(4)

4番 パー6 878ヤード(3)

4番 パー6 878ヤード(2)
 
4番 パー6 700ヤード 

4番 パー6 700ヤード(1)
4番 パー6 700ヤード 
11年ぶりにプレーすると。このホールだけ大改造されていて易しくなっていた。以前のレイアウトではティから池越えの左に振って、右に振って、また左に振るよう豪快なホール。距離も878ヤードから700ヤードと短くなった。新しいレイアウトは、ティショットはだけ右ドッグレッグで残りの450ヤード前後はストレート。池の右側が大分埋められ、ティショットは池越えでなく、左右を池に挟まれたFWに打っていく打ち下ろし。セカンド、サードは左サイドの池が効いてくる。特にサードではFWはタイトで右に2個FWバンカーがあるので、正確性を要求される。グリーンは横に細長く、左傾斜。グリーンの左右にバンカーが配され、左のバンカーは池に面している。3オン(バーディオン)にチャレンジする時はグリーン左の池が厄介になる。改造前はパーが難しかったが、改造後はバーディを狙えるホール。
 

4番 パー6 700ヤード(4)

4番 パー6 700ヤード(3)

4番 パー6 700ヤード(2)
 
6番 パー4 352ヤード
7番 パー5 592ヤード
6番 パー4 352ヤード(2)
7番 パー5 592ヤード
6番 パー4 352ヤード(1)
距離は長くない、右ドッグレッグのパー4。ティショットは池越えで、ロングヒッターがグリーンを直線的に狙うと、グリーン手前に配された多くのバンカーに捕まる。セカンドショットはやや打ち上げになる。バンカーの配置が印象的なホール。 
 
7番 パー5 602ヤード

7番 パー5 602ヤード(1)
ほぼストレートで距離の長いロングホール。 ティショットは池越えになり、FWは右側が低く、左側が2.5メートルほど高い2段状になっている。右側のFWの方がグリーンをまっすぐに狙えるが、セカンドショットでスライスするとフェアウェイ右サイドにあるウォーターハザードに捕まる可能性が高い。それとセカンドかサードで右側のFWは打ち上げになる。グリーンは横長の砲台になり、手前に大きなガードバンカーが配されている。
 

7番 パー5 602ヤード(4)

7番 パー5 602ヤード(3)

7番 パー5 602ヤード(2)
 
8番 パー4 425ヤード
右ドッグレッグの距離があるパー4。フェアウェイ、グリーンサイドバンカーとも良く効いている。グリーン手前は2メートルの深さのバンカーがあり注意が必要。 
 

8番 パー4 425ヤード(3)

8番 パー4 425ヤード(2)

8番 パー4 425ヤード(1)
 
10番 パー3 172ヤード
7番 パー5 592ヤード
後方から見る10番グリーン
7番 パー5 592ヤード
10番 パー3 172ヤード
池越のパー3で、野性味あふれる美しいホール。グリーン左サイドのバンカーは深い。
 
13番 パー6 910ヤード
7番 パー5 592ヤード
13番 パー6 910ヤード(3)
450ヤードのミドルが2ホール合わさった距離で、とても長いホール。はじめの600ヤード強はストレートで、残り160ヤード前後から軽く右ドッグレッグしているホール。この非常に長いパー6のホールは、左はOBで右は池がティからグリーンまで続く。このホールも高低差で分けられた左右2つのFWがある。グリーンは更に右に振られていて、グリーン右の2個のバンカーとすぐ横の池が効いている。グリーン奥にもグラスバンカーが2個ある。グリーンは縦長の2段状で、奥の段にピンが切られると難度が増す。
 
7番 パー5 592ヤード
13番 パー6 910ヤード(4)
7番 パー5 592ヤード
13番 パー6 910ヤード(3)
7番 パー5 592ヤード
13番 パー6 910ヤード(2)
 
15番 パー4 407ヤード
7番 パー5 592ヤード
15番 パー4 407ヤード(2)
7番 パー5 592ヤード
15番 パー4 407ヤード(1)
ティショットは打ち下ろしで、キャリーで250ヤード飛ばさなければ、FWまで届かない。FWそのものが浮き上がるように設計されていて、まるで砲台フェアウェイのようにユニークな形状で個性的なホール。強い砲台グリーン両サイドをバンカーが固めている。
 
17番 パー3 239ヤード
7番 パー5 592ヤード
17番 パー3 239ヤード(2)
7番 パー5 592ヤード
17番 パー3 239ヤード(1)
距離の長いショートホール。グリーンは砲台で、傾斜の強い2段グリーン。非常にタイトなので、グリーンに落とさなければ、グリーン周辺からのアプローチが難しく、パーセーブの可能性が低くなる。距離だけでなく、正確性も要求されるホール。
 
18番 パー5 547ヤード
左に池が広がる、左ドッグレッグ。ティショットではFWセンターに大きな岩があり、左右のダブルフェアウェイを形成している。左のフェアウェイはショートカットだが、落とし所が狭い上に左は池に面する。右側は、広いが遠回りになる。セカンドも左右のFWが用意されているが、グリーン面と同じ高さにある、右FWからサードショットを打つ方がピンを狙いやすい。左FWからのアプローチショットは打ち上げになる。右グリーンは砲台が強く、4個のバンカーでガードされている。特にグリーン左のガードバンカーは深いので入れないように。
 
7番 パー5 592ヤード
18番 パー5 547ヤード(3)
7番 パー5 592ヤード
18番 パー5 547ヤード(2)
7番 パー5 592ヤード
18番 パー5 547ヤード(1)
 
余談
パタヤから車で35分。コースに隣接して、同じ経営母体のラヨーン・グリーン・バレーCCシルキーオークCCがある。プレーは可能。宿泊施設のロッジあり。 

レストラン

ロッジ

プール

デズモンド・ミュアヘッド設計の他のタイのコースはジ・エメラルドGCがある。日本では、若木GCセゴビアGCイン・チヨダダブリック&ウッドクラブの3コースがゴルフクラシック誌主催2004年日本ゴルフコースランキング100位以内に選ばれている。その他、オークビレッジGC芝山GC富士クラシックGC、新陽CCも設計している。インドネシアではインペリアルGCを設計している。