ナネア ゴルフクラブ
Nanea Golf Club

コースデータ
所在地 アメリカ、ハワイ州、ハワイ島
コース長 7464ヤード パー73
コースレート 75.2
プレー日 2018年6月28日
設計者 デイヴィッド・マクレイ・キッド
オープン 2003年
キャディ なし
ゴルフカート あり
評価
総合評価
5.45
コースレイアウト
5
難易度
6
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
5
造形美、景観
6
満足度
6

山を少し上がった海抜200メートルから400メートルの丘陵地に展開するリンクスコース。溶岩をあえて多く使わず、各ホールをフェスキュー草でセパレートして、スコットランド、アイルランドのリンクスを完璧なまでに再現している。標高が高く、視界を遮る高い建物がないので、18ホール全てから海が見える。スコットランド出身のマクレイキッドは8000エーカーの中で自由に設計する許可をもらい、1000エーカー強(後楽園ドーム100個分ほど)を選びベストな18ホールをレイアウトした。OUTは低い敷地に展開して、INは高台に向かっていく。



クラブハウスからの景観


クラブハウスからの景観

6番FWからの景観

ゴルフコースは200メートルに渡る高低差、山の背、深い窪みなどの自然の地形を上手く利用した雄大な敷地にゆったり造られていて、コースの周りは魅力的な溶岩エリアと牧草地に囲まれている。バンカーは随所に配され、起伏のあるコースと上手く融和している。ドッグレッグが多用され、全てのホールに変化があり、悪いホールが1つもない。大きくて起伏のあるグリーンコンプレックス(バンカーを含めたグリーン周り全体の形状)は特に優れている。グリーンとFWの状態も素晴らしく、グリーンはとても速くFWは絨毯。本物のリンクスコース(Genuine Link)ではないが、絶景の太平洋を臨むことが出来て、プレーがとても楽しいモダン・リンクスコースである。アップダウンはあるが、歩きのプレーができるのも好感できる。



8番、パー3


8番グリーン

9番FWからの景観

 
1番 パー4 432ヤード

やや右ドッグレッグの豪快なミドル。ティショットは打ち下ろしで、セカンドは少し打ち下ろし。グリーンの右手前に大きなバンカーが配され、グリーンは左から右に傾斜している。

 

1番グリーン

1番 パー4 432ヤード(2)

1番 パー4 432ヤード(1)
 
2番 パー4 408ヤード

2番 パー4 408ヤード(2)

2番 パー4 408ヤード(1)
左ドッグレッグ。ティショットは打ち下ろしのバンカー越え。セカンドは緩やかな打ち上げになり、グリーン後方に臨む太平洋が壮大。グリーンの左サイドと手前はバンカーでガードされ、グリーンは2段形状で手前の段は急な左傾斜。
 
4番 パー5 576ヤード

ティショットはストレートでフラット。セカンド地点からやや左ドッグレッグで打ち上げ。グリーンは横に長く、真ん中に高い尾根が走り、そこから左右に下っている。

 

4番 パー5 576ヤード(3)

4番 パー5 576ヤード(2)

4番 パー5 576ヤード(1)
 
5番 パー4 334ヤード

5番 パー4 334ヤード(2)

5番 パー4 334ヤード(1)
やや右ドッグレッグの短いミドル。ティショットは少し打ち下ろしで、1オン可能ホール。グリーンは横に長い。
 
6番 パー5 554ヤード

やや右ドッグレッグ。ティショットはフラットで、セカンドは打ち上げになり、ロングヒッターは左サイドの2個の大きなバンカーが効いてくる。グリーンは左サイドを2個のバンカーとフェスキューでガードされている。

 

6番 パー5 554ヤード(3)

6番 パー5 554ヤード(2)

6番 パー5 554ヤード(1)
 
7番 パー4 441ヤード

7番 パー4 441ヤード(2)

7番 パー4 441ヤード(1)
やや左ドッグレッグの難ホール。ティショットでは左右にバンカーとクロスバンカーが2個配されている。3段グリーンで、しかも右に傾斜している。
 
9番 パー4 414ヤード

9番 パー4 414ヤード(2)

9番 パー4 414ヤード(1)
ストレートホール。ティショットはフラットでフェスキュー越え、セカンドは強い打ち上げ。グリーンは横に長く、手前は深いバンカーでガードされている。
 
10番 パー4 445ヤード

10番 パー4 445ヤード(2)

10番 パー4 445ヤード(1)
やや左ドッグレッグの打ち下ろし。ティショットでは左サイドに3個、右サイドに2個のFWバンカーがある。グリーンの右サイドに2個のバンカー、奥にフェスキューが配され散る。強い受けグリーンで、真ん中を尾根が横切る。
 
12番 パー4 455ヤード

12番 パー4 455ヤード(2)

12番 パー4 455ヤード(1)
右ドッグレッグのタフなミドル。セカンドは打ち上げ。グリーンはフェスキューに囲まれ左サイドに大きなマウンドがある。グリーンは縦長の2段形状。
 
13番 パー5 524ヤード

左ドッグレッグの打ち上げ。セカンドショットでは左右のバンカーが効いてくる。グリーンは砲台で少し受けていて、左右にバンカーとフェスキュー、奥はデューンになる。

 

13番 パー5 524ヤード(3)

13番 パー5 524ヤード(2)

13番 パー5 524ヤード(1)
 
14番 パー4 350ヤード

14番 パー4 350ヤード(2)

14番 パー4 350ヤード(1)
右ドッグレッグの短めのミドル。ティショットは打ち下ろしのセミブラインドで右サイドのフェスキューが効いてくる。セカンドは打ち上げ。1オン狙えるのはトッププロだけだが、ブラインドショットになるが直線的に狙えば310ヤードでグリーンに届く。グリーンは段差が強い横長の2段形状。
 
16番 パー4 386ヤード

16番 パー4 386ヤード(2)

16番 パー4 386ヤード(1)
左ドッグレッグの緩やかな打ち上げ。ティショットではFWは右に傾斜している。グリーン手前の花道は急な下り傾斜で、グリーンは、左奥のバンカー、右手前に1本の木、右サイドのフェスキューが効いている。2段グリーンで受けている。
 
17番 パー3 236ヤード

打ち下ろしの綺麗なショート。グリーンは横に長く、左手前に2個と奥に2個のバンカーが配されている。

 

17番グリーン

17番 パー3 236ヤード(2)

17番 パー3 236ヤード(1)
 
18番 パー5 629ヤード

18番 パー5 629ヤード(1)
左ドッグレッグの打ち下ろしで、長いロング。セカンドは1個の大きなクロスバンカー越え。グリーンは尾根が縦に走り、左右のヒースと、右手前のバンカーでガードされている。グリーンの前部はフォールス・フロント(偽りのグリーンで手前に急傾斜)になる。打ち下ろしなのでロングヒッターは2オン可能だが、グリーンの手前は左サイドからフェスキューの深いラフが食い込んでいるので、リスクが伴う。
 

18番 パー5 629ヤード(3)

18番 パー5 629ヤード(2)

18番 パー5 629ヤード フロントティから
 
余談

コナ空港からほぼ東に14分。プライベートクラブでメンバー同伴が必要。ハワイ島での名門プライベートクラブの入会にはゴルフ場の不動産を所有するのが入会条件だが、ナネアGCは不動産の所有の必要がない代わりに、6人の推薦人が必要で、メンバーになるためのハードルはとても高い。プレー当時のメンバー数は300人強で、そのほとんどがハワイ州以外のアメリカ本土に住んでいると聞いた。



練習場

キャディ


レストラン

レストラン

トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2020年度ハワイ州ベスト30コース第1位、全米ベスト100コース60位。ハワイ州には100ほどの、全米には15500ほどのゴルフコースがある。

デイヴィッド・マクレイ・キッド作でトップ100ゴルフコースの2019年度全米ベスト100にランクインしているのは、バンドンデューンズGR(バンドンデューンズ)、ナネアGC、ギャンブルサンズGCがある。他にアメリカのハンツマン・スプリングスGC、サンドバレー(マンモスデューンズコース)、イングランドのクィーンウッドGC、スコットランドのセントアンドリュース(キャッスルコース)マクリハニッシュ・デューンズ、南アフリカのファンコート(モンタグコース)、ネパールのゴコラマ・フォレストGR、フィージーのラウカラ・アイランドGCなども有名コース。



The Aeolian Residence


The Aeolian Residence

ロッジから見る景色

プレー前日は民泊でワイコロア・ビレッジ内にある、The Aeolian Residence, Waikoloa Villageで泊まった。コースまで南西に30分。