ソーントン ゴルフクラブ、ウェストコース
Saunton Golf Club (West Course)

コースデータ
所在地 イングランド、南西部、コーンウォール半島
コース長 6596ヤード パー71
コースレート 73.0
プレー日 2017年8月24日 
設計者 フランク・ペニンク
再設計者 ドナルド・スティール、トム・マッケンジー
オープン 1976年
キャディ あり
ゴルフカート あり (FW走行可)
評価
総合評価
4.35
コースレイアウト
4
難易度
4
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
4
造形美、景観
5
満足度
4

イングランド南西部のノースデボン海岸から3キロほど内陸部の大砂丘に展開するリンクスコース。違う年代、違う設計者たちによって造られたイーストコース(1897年開場)とウェストコースがある。ウェストコースは1930年代半ばにハーバート・ファウラー設計で造られたが、第2次世界大戦中に軍隊の訓練場になり取り壊された。大戦後にはフランク・ペニンクによって設計されたのが1975年にやっと開場した。1980年代末にはドナルド・スティールにより全てのグリーンは新たに作られ、30個のバンカーも新たに追加された。2016年にはトム・マッケンジーにより、バンカーの新設、ティグランドの追加、溝(雨天時に水が流れる小さい小川)の再配置などでコースがアップグレードされた。



クラブハウスからの景観

クラブハウスからの景観

ウェストコースはイーストの一般的なコースの特徴を手本としていて、起伏のあるリンンクスランドで、多くのホールがデューンの間を縫うように進んでいく。蛇行するいくつかの溝、ラフに覆われたマウンドと窪地、適所に置かれたバンカー、砲台グリーンなどが絡み合い、チャレンジングなコースに仕上がっている。コース攻略にはしっかりしたゲームプランと正確に打つ技術が要求される。多くのグリーンはデューンの中に置かれていて、戦略性と造形美の両方を高めている。5つあるパー3の内4ホールが185ヤード以上と長い。いくつかのティグランドは高台にあり眺めが良い。FWは硬くて良く転がる。

セカンド地点からの2番ホール

12番グリーンと溝

18番グリーン

 
1番 パー4 361ヤード

1番 パー4 361ヤード(2)

1番 パー4 361ヤード(1)
デューンに囲まれている右ドッグレッグ。ティショットは打ち下ろしで、FW左半分に打つとセカンドでグリーンを狙い易い。グリーンは縦長の2段形状で、右サイドにブッシュがある。
 
4番 パー5 475ヤード

左ドッグレッグの2オン可能な短いロング。ティショットは少し打ち下ろしになり、左サイドには溝が縦に走り、右サイドはデューンが迫ってくる。セカンドは緩やかな打ち上げになり、グリーンの30ヤード手前にクロスバンカーが効いてくる。グリーンは2段で左サイドに2個のバンカーが配されている。2オン狙いにはティショットを左サイドぎりぎりに打てばセカンドが短くなるが、溝が効いてくる。“リスクと報酬”ホール。

 

4番 パー5 475ヤード(3)

4番 パー5 475ヤード(2)

4番 パー5 475ヤード(1)
 
4番 パー3 208ヤード

1番 パー4 383ヤード(2)

1番 パー4 383ヤード(1)
やや打ち下ろしでデューンに囲まれたグリーンに打っていく。グリーンは縦に細長く、尾根が2回横切る。グリーンの手前と右サイドにポットバンカー、右サイドは深いラフが配されている。
 
6番 パー4 404ヤード

右ドッグレッグ。ティショットではロングヒッターはFWにあるいくつかのマウンドまで転がる。セカンドはグリーンの40ヤード手前を横切るクリークに注意。グリーンは右手前から左奥の斜めの形状で、左サイドは2個のポットバンカーでガードされている。グリーンは傾斜の緩やかな2段グリーン。

 

6番 パー4 404ヤード(3)

6番 パー4 404ヤード(2)

6番 パー4 404ヤード(1)
 
7番 パー4 423ヤード

7番 パー4 423ヤード(2)

7番 パー4 423ヤード(1)
強い右ドッグレッグ。ティショットは溝越えでFWのすぐ右サイドに溝が走る。FWの右サイドに打てばセカンドの距離が短くなるが、溝が絡んでくるのでリスクを伴う。セカンドも同じ溝越え。グリーンは少し砲台で、左右は腐りスロープになる。
 
12番 パー5 551ヤード

やや左ドッグレッグでクリークが右サイドから左サイドに抜けていくホール。ティショットは左サイドの深いラフと溝越え。その溝はグリーン100ヤード前後の手前を左手から斜めに横切り、セカンドで越えていくか、手前に刻むかのオプションがある。どちらのルートでも落し所は狭い。グリーンは砲台で受けていて、3個のバンカーでガードされ、左手にあるOBゾーンは浅い。

 

12番 パー5 551ヤード(3)

12番 パー5 551ヤード(2)

12番 パー5 551ヤード(1)
 
13番 パー4 416ヤード

13番 パー4 416ヤード(2)

13番 パー4 416ヤード(1)
やや左ドッグレッグ。ティショットでは左サイドの深いラフに注意。セカンドは緩やかな打ち上げ。グリーンは縦に細長く、左サイドにポットバンカーが1個あり。グリーンは段差がゆるやかな2段で、微妙な傾斜が入り組んでいる。
 
14番 パー4 441ヤード

14番 パー4 441ヤード(2)

14番 パー4 441ヤード(1)
左ドッグレッグのタフなミドル。ティショットは緩やかな打ち下ろし。縦に細長いグリーンは強く受けていて、左サイドは深いラフがあるデューン、右サイドは2個のポットバンカーでガードされている。
 
16番 パー3 167ヤード

16番 パー3 167ヤード(2)

16番 パー3 167ヤード(1)
打ち下ろし。グリーンの左右手前にポットバンカーがある。グリーンは右手前から左奥に斜めに伸びている2段グリーンで、ピン位置が左奥の場合は難度が増す。ティは15ヤードほど高台にあり、そこからのコース眺めはとても良い。
 
余談
ロンドンからほぼ西に4時間、ヒースロー空港から3時間20分。プライベートクラブだがビジターのプレーは可能。ハンディ証明書が必要。

レストラン

ランチ

トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)での2019年度イングランドのベスト100コースで第61位。イングランドでは1900以上のゴルフコースがある。

フランク・ペニンク設計、再設計のコースでトップ100ゴルフコース2019年度。全英(アイランドも含む)のベスト100コースにランクインしているのは、バリーフィンGC・オールドコース、ロイヤル・セントジョージズGC、ソーントンGC・ウェストコースの3コースある。



Lodgehill Hotel, Tiverton

Lodgehill Hotel, Tiverton

Lodgehill Hotel, Tiverton


Ma Karm Thai

Ma Karm Thai

Ma Karm Thai

午前にウェストコースを、午後にイーストコースをプレーした。前日はバーナム・アンド・べローGCでプレー後にサントンGCのちょうど中間地のLodgehill Hotel, Tivertonに泊まった。ホテルからゴルフ場までほぼ北西に1時間。夕食はホテルから車で4分のMa Karm Thaiタイレストランで食べた。