ロイヤル・ツルーン ゴルフクラブ、オールドコース
Royal Troon Golf Club (Old Course)

コースデータ
所在地 スコットランド、南西部
コース長 7208ヤード パー71
コースレート 75.4
プレー日 2014年7月31日、2015年7月30日
設計者 チャ―ルス・ハンター、ジョージ・ストラス、ウィリー・ファーニー、ジェイムズ・ブレイド
オープン 1878年
キャディ あり (要事前予約)
ゴルフカート なし
評価
総合評価
5.25
コースレイアウト
5
難易度
6
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
5
造形美、景観
5
満足度
5
 

海岸に面したリンクスコース。オールドコースとポートランドコースの2つの18ホールを持つ。ポートランドコースはサイプレス・ポイント、オーガスタ・ナショナルを設計したアリスター・マッケンジーだが、今回プレーした全英オープンの舞台となるオールドコースの方が評価は非常に高い。OUTの1番から9番までは海岸側で、INの10番から18番までは内陸側。9番で一度クラブハウスに戻ってくるルーティーン。海風が常時強く吹く。FWはタイトで両サイドに深いラフ。深いラフにはハリエニシダがあり、風への対応と深いラフにできるだけ入れない正確なショットが要求される。2016年に9回目の全英オープン開催。



クラブハウスからの景観

2番グリーン近くからの景観

5番ホールと友人


10番ホールからの景観

16番グリーンの景観

プレストウィック空港から飛び立った飛行機

スコアカード

 
2番 パー4 391ヤード

2番 パー4 391ヤード(2)

2番 パー4 391ヤード(1)
ストレートホール。ティショットは3個のポットバンカーに注意。グリーンは4個のバンカーでガードされている。 
 
4番 パー5 555ヤード

右ドッグレッグ。ティショットはヒース越えで、右コーナーに配され1個の深いバンカーと2個の左FWバンカーが効いている。セカンドの落とし所は狭い。グリーンは3個のバンカーでガードされ、グリーン手前から奥に尾根が走る。

 

4番 パー5 555ヤード(3)

4番 パー5 555ヤード(2)

4番 パー5 555ヤード(1)
 
6番 パー5 601ヤード

ストレートのとても長いロングで、狭いFWがグリーンまで続く。ティショットは3個のバンカーが口を開けて待ち構える。ティショット、セカンドともに距離と正確性が要求される。グリーンはサード地点から非常に狭く小さく見える。実際小さく縦長で、真ん中が凹んでいる。ゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。

 

6番 パー5 601ヤード(3)

6番 パー5 601ヤード(2)

6番 パー5 601ヤード(1)
 
7番 パー4 405ヤード

砲台ティから打っていく右ドッグレッグ。ティショットは少し打ち下ろしで、FW中央に4個のマウンドがあり、左右2個ずつのポットバンカーが効いてくる。デューンの谷間にグリーンが置かれ、グリーンは縦長で受けている。グリーン左右にバンカーが配され、これらに入れるとパーセーブが難しい。

 

7番 パー4 405ヤード(3)

7番 パー4 405ヤード(2)

7番 パー4 405ヤード(1)
 
8番 パー3 123ヤード

8番 パー3 123ヤード(2)

8番 パー3 123ヤード(1)
名物ホール。23ヤードの打ち下ろしで短いショートだが、深い5個のポットバンカーがグリーンを取り囲む難ホール。バンカーがまるで噴火口のように見える。それらのグリーンとバンカーの周囲を複雑な起伏の丘も取り囲んでいる。グリーンは30ヤードの奥行きで、横幅は10ヤードほどしかなく、しかも受けグリーンで右傾斜。小さなグリーンは平らな部分がなくて止まりにくいので、的確な場所にバックスピンをかけて打ち込まなければ、グリーンから出てしまう。特にグリーン左のガードバンカーだけは避けたい。ここに入れると、ピンまでの下りのバンカーショットになり、グリーン反対が側のガードバンカーまで転がり落ちる危険性がある。切手のデザインに使われたことから“ポステージ・スタンプ”の愛称がついている。ゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。
 
10番 パー4 452ヤード

15番 パー4 353ヤード(2)

15番 パー4 353ヤード(1)
ストレートホール。ティショットはブラインドになりFWはタイトで、FW左には深い溝、右にはハリエニシダが待ち構える。セカンドはやや打ち上げ。グリーンは丘の斜面に造られて、縦長。グリーンの右は急な下りスロープ。
 
11番 パー4 483ヤード

11番グリーンと電車
ほぼストレートの長い難ホール。ティショットの落とし所が狭く、FW左にはハリエニシダがある。グリーンは砲台でグリーン左には1個のバンカーが配され、グリーン右に石垣がある右のOBゾーンは浅い。このホールの右側に沿って、鉄道線があり電車が走る。ゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。
 

11番 パー4 483ヤード(3)

11番 パー4 483ヤード(2)

11番 パー4 483ヤード(1)
 
12番 パー4 429ヤード

12番 パー4 429ヤード(2)

12番 パー4 429ヤード(1)
やや右ドッグレッグ。ティショットはFWの右にはハリニシダとラフの尾根が走るので、FW左半分狙いが良い。グリーンは少し砲台で左右からの寄せは難しい。2段グリーン。グリーン右にガードバンカー1個。セカンド地点から望むグリーンはとグリーン周辺の景観は美しい。
 
15番 パー4 502ヤード

FWが少し蛇行している、ほぼストレートのとても距離のあるミドル。ティショットはFWがうねっていてタイトな上に、FW右に2個配されたポットバンカーが効いてくる。グリーンの左は深いラフにガードされている。

 

15番 パー4 502ヤード(3)

15番 パー4 502ヤード(2)

15番 パー4 502ヤード(1)
 
17番 パー3 218ヤード

17番 パー3 218ヤード
距離のあるタフなショート。逆風の強さによってはドライバーを使うかもしれない。グリーンは縦長で砲台。グリーン手前は4個のバンカーが配され、右には1個のガードバンカーがある。
 
18番 パー4 464ヤード

18番 パー4 464ヤード(2)

18番 パー4 464ヤード(1)
ストレートホール。ティショットは左右に配されたポットバンカーに注意。グリーンのフロント20ヤード手前に2個のポットバンカーがあり、ここに入れるとパーセーブがほとんど不可能になる。縦長グリーンは左に1個、右に2個のバンカーでガードされている。グリーン奥のOBゾーンは浅い。
 
余談
グラスゴーから車で南西に45分。プライベートクラブだが、プレーは可能。ティタイムを取るのが困難で早めの予約が必要。宿泊したパークストン  ホテル、ゴルフビューホテルから8分。コース内にマリンホテル・ツルーンがある。プレストウィックGCにはほとんど隣接していて車で8分、ウェスタン・ゲイルスGCまで車で13分。キャディのレベルは高かった。


キャディ

マリンホテル


レストラン

レストラン

ランチ

トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2017年度スコットランドのベストゴルフコース第12位、イギリス諸島全体では第31位に選ばれている。2017年にはイギリス諸島全体で2800コースあり、その内スコットランドにはおよそ580コースある。ゴルフマガジンの2017年度世界ベスト100では第47位。


パークストンホテル

パークストンホテル・レストラン

パークストンホテル・デナー

設計者の1人のチャ―ルス・ハンターはプレストウィックGCのグリーン・キーパーだった。ジョージ・ストラスはロイヤル・ツルーンGC所属プロで4,5ホールの遊び程度のゴルフリンクスコースを1878年に造り、6年後の1884年にそれを18ホールに拡張した。ウィリー・ファーニーとジェイムズ・ブレイドが1923年にコースの改造と距離を長くした。

ジェームズ・ブレイドはアメリカで500コースの名門コースを設計したドナルド・ロスのお師匠さん。ジェームズ・ブレイド設計、再設計のコースでトップ100ゴルフコースでの2019年度、全英(アイランドも含む)のベスト100コースにランクインしているのは、アバードベイGCカーノスティGLグレンイーグルGC・キングスコース、グレンイーグルGC・クイーンズコース、ネアンGCガントンGGハンクリー・コモンGCハンスタントンGCペンナルドGCロイヤル・アバディーンGCロイヤル・チンクエ・ポーツGCブローラGC、ロイヤル・ツルーンGC、セント・エノドックGCサウスポート&エインズデールGCの16コースもある。